「マウスピース矯正」と「ワイヤー矯正」のメリット・デメリットは?【後半】 銀座
2021年01月21日
今回は前回の話の続きをしたいと思います。
ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は、歯の表(又は裏)にブラケットとボタンを付けて、矯正していく方法です。
ワイヤー矯正の歴史は長く、科学的根拠がある王道の治療法です。
ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正の最大のメリットは、マウスピース矯正よりも幅広い症例に対応していて、歯の移動量が多い治療も可能なところです。
細かい歯の動きをコントロールすることもできるので、よりきれいな歯並びにすることができますよ。
見た目が気になるという方も多いと思いますが、近年ではセラミックの目立ちにくいブラケットを使った矯正や、裏側矯正にすることで目立ちにくくする方法もあります。
ワイヤー矯正は、取り外さず24時間器具を装着しているので、つけ忘れることもなく、高い矯正力を保つことが可能です。
ワイヤー矯正のデメリット
ワイヤー矯正のデメリットは、装着時の痛みや違和感が、マウスピース矯正に比べて強くなってしまうところです。
ワイヤー矯正で全体矯正をした場合、痛みで普段通りの食事がしにくくなることも多いようです。
また、器具をつけっぱなしのため、歯磨きなどをしても清潔な口腔状態を保つことが難しく、虫歯や歯周病になりやすいと言われています。
その他、矯正治療中に、万が一ワイヤーが外れてしまった場合は、頬や歯茎を傷つけてしまう恐れがあるため、緊急で歯科医に行き、調整をする必要が出てきます。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正 かかる金額は?
歯列矯正にかかる金額は、顎変形症などの一部の治療を除くほとんどが、健康保険の適用外となっています。
そのため、各医療機関によって、治療費は異なります。
マウスピース矯正の方が、ワイヤー矯正より安く収まるという記事も目にしますが、マウスピース矯正は比較的軽めの症例を対象にしていることや、一部分だけを矯正したい人を対象にしているため、実際にはさほど金額差はないようです。
ただし、マウスピース矯正の中でも、薄く透明度が高い素材を使用し、装着感にこだわった「インビザライン」は、比較的価格が高くなります。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正 治療期間は?
マウスピース矯正とワイヤー矯正にかかる治療期間は、大きく差はありません。
矯正治療期間の長さは、マウスピース矯正を選ぶか・ワイヤー矯正を選ぶかではなく、全体矯正をするか・部分矯正(前歯のみ)にするかで変わってきます。
まとめ
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 | |
見た目 | 目立ちにくい | 表側矯正は目立つ |
装着時の痛み・違和感 | 少ない | 多い |
取り外し | 可能 | 不可 |
矯正力 | 低い | 高い |
適応症 | 軽度の症例に対応 | 全ての症例に対応 |
金額 | 差異なし(ただし歯並びの状態や、病院による) | |
矯正期間 | 差異なし(ただし全体矯正か部分矯正かによる) |
いかがでしたでしょうか。
マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらもメリットとデメリットがあります。
自分の歯並びや、なりたい見た目などを総合して、治療法を決めましょう。
しっかりと検査を受けて、歯科医とよく相談してから治療を受けてくださいね。