「目立ちにくい矯正装置」にはどのようなものがあるの?【後編】 銀座
2021年02月25日
前回は矯正装置が目立ちにくい、マウスピース矯正と裏側矯正の特徴についてお伝えしました。
今回は前回に続き、同じく目立ちにくいセラミック製のブラケットやホワイトワイヤーについてご紹介します。
目立ちにくい「セラミックブラケット・ホワイトワイヤーを使った表側矯正」
一般的な矯正装置は金属製のワイヤーやブラケットを使用するため、白い歯の表面についていると目立ちますよね。
それをセラミック(陶磁器)でできた透明な装置や、白色のホワイトワイヤーを使うことで、歯の表側に装置は付けているけれども、目立ちにくくすることができます。
≪特徴・メリット≫
①透明または白色の装置なので目立ちにくい
セラミック製のブラケットは、透明なので、金属製の装置と比べて目立ちにくいのが特徴です。
また、樹脂製の装置やゴム製の部分装置などと比べ、着色もしづらいのもメリットです。
食べ物や飲み物によって、装置に色が付いてしまうことは、ほぼありません。
ホワイトワイヤーとは、その名の通り白いワイヤーのこと。
金属製のワイヤーを白い塗料でコーティングしたものと、ロジウムという白い金属で特殊加工したものの2種類あります。
ロジウムを使ったホワイトワイヤーの方が、白色が剥げにくいのでおすすめです。
②多くの症例に対応できる
装置の基本的な機能は、一般的な金属製の矯正装置と変わりありません。
多くの症例に対応できるので、複雑な歯並びの矯正も可能です。
耐久性も高いので、簡単に壊れたり、欠けたりすることもありません。
③セラミック製ブラケットは金属アレルギーがある方にもおすすめ
セラミック製のブラケットは、非金属性の装置なので、金属アレルギーがある方にも使用できます。
ホワイトワイヤーには金属が使われていますが、アレルギー反応が出やすいニッケルという材質を使っていない、チタン合金製のものもあります。
金属アレルギーの方は、ワイヤーの材質について確認しましょう。
≪注意点・デメリット≫
①装置が見えないわけではない
セラミック製のブランケットやホワイトワイヤーは、色が半透明や白色なので目立ちにくいですが、見えないわけではありません。
マウスピースを外している時や、裏側矯正と比べると、歯の表面に何かがあるというのは、近づくと分かります。
目立ちにくいだけ、ということを覚えておいてください。
②治療期間が長くなる・費用がかさむ傾向がある
金属製の装置に比べると、多少歯を矯正する力が弱いため治療期間が長くなることがあります。
また、まだ矯正装置としては一般的ではないため、費用が高くなる傾向もあります。
③歯磨き・食事のしづらさは金属製と変わりない
歯磨きがしづらい、食事の時に装置に食べ物が挟まるのが気になる…などといった不快感は、金属製の装置と同じです。
虫歯や歯周病などのリスクも同じく上がりますので、丁寧な口腔ケアを心がけましょう。
目立ちにくい矯正装置の目立ちにくさの度合いは?
ここまで、3つの目立ちにくい矯正装置についてご紹介しましたが、矯正装置の目立ちにくさの度合いを比べると、どの順番で目立ちにくいでしょうか。
目立ちにくいものから順に並べると、
1.裏側矯正
2.マウスピース矯正
3.セラミックブラケット・ホワイトワイヤーによる表側矯正
の順番になるでしょう。
裏側矯正は表からは見えにくいため、今までと変わらず食事や会話を楽しむことができます。
マウスピース矯正は外しておけば矯正中であることは分かりませんし、無色透明なのでつけていても見えづらいです。
セラミック製の矯正装置は、一般的な金属製の装置と比べると目立ちにくいという程度と言えるでしょう。
使用する矯正装置はどのように決まる?
それぞれの矯正装置の特徴やメリット、デメリットから、「この矯正装置を使いたい」と思っても、その希望が必ずしも通るわけではありません。
どの矯正装置を使用できるかは、それぞれの歯列の状態によって異なります。
場合によっては「マウスピース矯正をしたい」と希望しても、歯列の状態ではワイヤー矯正を勧められることも。
しかし、「目立ちにくい矯正装置を使いたい」という希望があれば、カウンセリングの際に医師へ是非相談してみてください。
目立ちにくい矯正装置を取り扱っていない歯科医院もあるので、その場合は希望を叶えてくれる歯科医院へ新たに相談してみましょう。
まとめ
矯正装置を付けていることが目立ちにくいものも、近年どんどん増えてきています。
装置が目立つのが嫌で、矯正治療のハードルが高いと思っていた方も、治療を諦める必要はありません。
見た目も納得のいく方法で、矯正治療を快適に進めていきましょう。