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「歯列矯正」で歯が動きやすいのはどんな人【後編】

2023年05月30日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

今回は前回に引き続き、「歯列矯正で歯が動きやすい人」というテーマを解説していきます。

 

【前編】では、歯列矯正にかかる期間や歯が動きやすい人の特徴をご紹介しました。【後編】では以下の3つの項目を詳しく解説していきましょう。

 

・歯列矯正で歯を動きにくくする3つの要因

・歯列矯正で歯が動くスピードを速めるには?

・歯列矯正を長引かせないために注意したいこと

 

歯列矯正で歯を動きにくくする3つの要因

スタート時点の歯並びの状態が同じでも、次の3つの要因がある場合は通常よりも歯列矯正に時間がかかってしまうことがあります。

 

歯並びを悪くするクセや習慣

 

歯並びや歯の動きは普段の何気ない習慣やクセにも影響を受けます。具体的なものに、以下のようなクセ・習慣があります。

 

□舌癖(舌を噛む・舌を歯に押しつけるなど)

□口呼吸

□唇を噛む・爪を噛む

□指しゃぶり

□頬杖

 

治療が始まっても上記のような習慣やクセが残っていると、それが治療の妨げとなって歯が動きにくくなったり、動いた歯が後戻りしたりする可能性が高くなります。

 

歯ぎしり・食いしばり

 

歯ぎしり・食いしばりなどで歯に垂直方向(噛む力)が日常的に強くかかると矯正力がうまく働かず、歯の動きが遅くなる傾向があります。また、歯ぎしり・食いしばりのある人は矯正装置が外れたり、破損したりしやすいのも、治療が長引く要因になります。

 

アンキローシス(骨性癒着)

 

歯とそれを支える骨の間には「歯根膜(しこんまく)」というクッションが存在し、このクッションの周囲に骨の吸収や新生に関わる細胞が多く存在しています。一方で、歯の中にはこの歯根膜が存在せず、歯と骨が直に結合(癒着)しているものが稀に存在します。これを専門的に「アンキローシス」といいますが、アンキローシスを起こした歯は矯正力をかけても動かすことができません。アンキローシスを生じている歯の歯列矯正では、通常とは異なる特殊なアプローチが必要になります。

 

歯列矯正で歯の動くスピードを速めるには?

歯列矯正でできるだけ歯をスムーズに動かし、治療期間を短縮する方法に以下の2つがあります。

 

技術力の高い矯正歯科医を選ぶ

 

歯列矯正の精度や仕上がりは、実際に治療をする歯科医の技術力によっても大きく左右します。歯列矯正の実績が豊富な歯科医は個々の症例に応じて効率の良い治療法や装置の選択にも長けており、最短でゴールに向かう道筋を立てるのも得意です。可能な限り早く、最短で治療を進めたい場合は、このような歯列矯正の知識や実績を備えた専門医を探していきましょう。

 

先進的な治療を組み合わせる(インプラント矯正など)

 

昔と比べて歯列矯正の装置や治療法の種類はバラエティに富み、近年は歯の動くスピードを速くし、治療期間を短縮する治療法や装置が誕生しています。

 

例えば、歯列矯正にインプラントを組み合わせた「インプラント矯正(歯科矯正用アンカースクリュー)」と呼ばれる治療もその1つです。この方法はチタン製の小さな医療用ネジを顎の骨の中に埋め込み、それを固定源にして歯を動かしていきます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正に組み合わせることで歯が効率的に動き、トータルの治療期間を短縮することができます。

 

費用は別途かかりますが、このような先進的な治療を組みわせることも治療を早く終わらせる手段の1つでしょう。

 

治療を長引かせないために注意すべきこと

どんなに術者の技術が優れていても、患者様の協力なしでは歯列矯正を成功に導くことはできません。

 

これは治療期間に関しても同じで、治療を少しでも早く終わらせるために治療中は以下の点にご協力いただくようお願いいたします。

 

予約した日を守り、予定通り通院する

 

一般的な歯科治療と比べ歯列矯正の通院頻度は少ない一方で、1~2か月ほど間が空いてしまうため次回の予約を忘れてしまうことも少なくありません。予定した日に装置や器具の調整が行えないと、歯の動くスピードも遅くなってしまうため注意が必要です。やむをえない事情を除いて、予約日は必ず守るようにしてください。

 

歯科医の指示を守る

 

歯科医に装着するようにいわれた装置や器具は、装着時期や時間を守って必ずつけるようにしましょう。とくに、マウスピース矯正は装置の装着・交換のほとんどを患者さんの管理にゆだねられます。適切な時期に交換・装着が行われないと、予定通りの歯並びにならなかったり、治療が遅れたりするおそれがあるので注意が必要です。

 

セルフケアを徹底し、むし歯・歯周病を予防する

 

矯正治療中にむし歯や歯周病になると、トータルの治療期間が大幅に伸びてしまいます。治療中は装置によりむし歯・歯周病のリスクが高まるため、普段以上にセルフケアを徹底するよう心がけましょう。

 

まとめ

以上、【前半】【後半】の2回にわけて「矯正治療で歯が動きやすい人の特徴」についてご紹介しました。

 

歯の動くスピードや治療期間は個々のお口の状態や体質、習慣のほかに、患者様自身の治療への取り組み方によっても大きく変わってきます。治療でわからないこと・不安なことなどありましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

「歯列矯正」で歯が動きやすいのはどんな人【前編】

2023年05月30日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

歯列矯正に関しては、他の歯科治療と比べて「治療期間が長い」という点がマイナス要素によく挙げられます。ある程度時間がかかってしまうのは仕方がないとはいえ、「できるなら早く終わらせたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。

 

一方で、歯列矯正の治療期間は個人差も大きく、予定よりも早く終わるケースもあれば、長引いてしまうケースもあります。そこで今回は前編・後編の矯正治療で歯が動きやすい人の特徴や治療が長引いてしまう原因、治療を早く終わらせるためのポイントをご紹介していきたいと思います。

 

前編は以下の2点についての解説です。

 

・歯列矯正の平均的な治療期間

・歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴

 

歯列矯正の平均でどのくらい時間がかかる?

・治療別でみる歯列矯正の期間

 

歯列矯正には、前歯を中心に歯並びの一部分だけを治す「部分矯正」と、歯並び全体を治す「全体矯正」の大きく2通りの治療法があります。両者の治療期間を比較すると、部分矯正が平均5か月~1年程度であるのに対し、全体矯正は平均1~3年と期間は長くなります。

 

次に装置による違いですが、基本的にどの装置を選んでも治療期間にそれほど大きな開きはありません。ただ、通院頻度を比較した場合、ワイヤー矯正は1か月に1回の通院が必要なのに対し、マウスピース矯正は1~2か月に1回と頻度は少なくすみます。

 

・歯が動くスピード

 

歯列矯正では、装置を使って歯に適度な力をかけ歯を動かしていきます。その動くスピードは1か月でおよそ0.3~0.5㎜。仮に1か月に0.5㎜ほど動くとすると、1年で歯が動く距離は6㎜程度となります。

 

「歯にかける力をもっと強くしたら、もっとスピードが速くなるのでは?」と思われがちですが、歯にかける力と歯の動くスピードは必ずしも比例しません。歯列矯正はやたらむやみに力をかけるよりも、その歯にとって最適な力をかけてあげるほうが、歯がスムーズに動いてトータルの治療期間も短くなります。また、必要以上の力をかけてしまうと、治療中に歯ぐきが下がったり、歯がグラグラして抜け落ちてしまったりするトラブルにもつながるため、力加減には細心の注意が必要です。

 

歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴

歯列矯正にかかる期間は最初の歯並びの状態にくわえ、年齢や体質、お口の健康状態によっても左右します。

ここでは、一般的に歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴を解説していきましょう。

 

歯並びや噛み合わせの症状が軽い

 

歯列矯正は歯を動かす本数や移動距離が少ないほど、治療期間は短くなります。例えば、同じ「叢生(そうせい)」といわれる凸凹の多い歯並びでも、歯のズレや重なりが少ない軽度のものは歯の移動距離も短くなるので、比較的早く治療が終わるでしょう。

反対に、歯を動かすのに抜歯が必要なケースの場合、歯の移動距離が長くなるほか、動かす本数も多くなるため治療期間は長くかかってしまいます。

 

年齢が若い(成長期の子ども)

 

歯列矯正は年齢が若い人ほど歯が動くスピードも速い傾向があります。とくに成長期の子どもは顎の骨がまだ軟らかいため、わずかな力でも歯が動きやすいのが特徴です。

 

歯の周囲の新陳代謝が活発

 

歯列矯正は歯ぐきや骨の新陳代謝を利用して歯を動かすため、この新陳代謝が活発なほど歯も動きやすい傾向があります。

歯に力が加わると、動かしたい方向の骨が溶けて歯が移動し、反対側の空いたスペースに新しい骨が作られます。歯列矯正はこの「骨が溶ける」「新しい骨ができる」を繰り返しながら、歯を理想的な位置へ移動していくわけです。新陳代謝が高い方は骨の吸収・新生のスピードが速いため、結果的に歯が動くスピードも速くなります。

 

お口の健康管理やセルフケアがしっかりできている

 

普段からセルフケアを徹底し、お口の健康が維持できている人は歯列矯正以外の治療(むし歯治療・歯周病治療)が必要でない分、トータルの治療期間は短くなります。治療を早く終わらせるためには、歯並び以外にお口のトラブルがないことも重要です。

 

歯科医の指示をきちんと守れる

 

歯列矯正では、マウスピースや顎間ゴムなど患者さん自身に装着をゆだねられる装置も多くあります。これらの装置を歯科医の指示通りきちんと装着できる人は治療もスムーズに進みやすく、それが結果的に治療期間の短縮につながります。

前編では歯列矯正にかかる期間や歯が動きやすい人の特徴などを解説しました。次回の後編では、「歯列矯正に時間がかかってしまう原因」や「治療を早く終わらせるためのポイント」などをご紹介していきます。

矯正治療中の調整について

2023年05月25日

こんにちは、歯科衛生士の本田です。

 

今日は、矯正治療中の調整についてのお話をします。

 

 

 

 

矯正治療が始まると約4~6週に一度、調整をするために来院していただくことが原則です。

 

ワイヤーを交換したり、器具にかかっているゴムを交換するためです。

歯を動かすために掛けている、パワーチェーンと呼ばれるゴムは、4週間ほど経つと伸びてしまい、矯正の力が弱くなってしまいます。

 

 

 

 

また、顎間ゴムを使用している場合に来院期間が開きすぎると、必要以上に歯が動いているのにも関わらず気が付かず、リカバリーに時間がかかり、治療が停滞してしまう場合があります。

 

 

そのため、転勤や進学などで遠方に引っ越される場合でも、定期的な来院が望ましいです。

 

かみしめ

2023年05月9日

こんにちは。

スウェーデン矯正歯科、歯科衛生士の矢作です。

 

新学期が始まり、新しい環境にもそろそろ慣れてくる頃ではないでしょうか?♩

忙しかったり環境が変わると無意識のうちにストレスがかかり、その影響でぐっと食いしばりやかみしめをしてしまうことがあります。

 

 

日中にかみしめがある方は、常に上下の歯を接触させているため、咬む筋肉が常に緊張した状態となり長い時間続いた後にはお顔やお口周りがとても疲労してしまいます。歯もロックされた状態になるので矯正治療されている方は歯の動きがゆっくりになることもあります。

 

特にお勉強中・お仕事中・パソコン作業・運転中・激しい運動などの場面で上下の歯をかみ合わせてしまう癖が、日中のかみしめです。

 

通常、咬む筋肉やお口を開ける筋肉が活動していない状態であれば、上下の歯にわずかな隙間ができます。

舌は歯に触らず上顎に押し付けていただくと、上下の歯が少し離れた状態になります。そして唇はリラックスして閉じているのがいい状態です。

 

かみ合わせていることに気づいたら、舌の位置を確認していただき、正しい位置に置いてみてください。

深呼吸をして肩の力を抜いてリラックスしていただくのもオススメです^^

 

ぜひ日常生活で意識してみてくださいね^^

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