矯正中に起こりやすいトラブルは?原因と対処法【後編】銀座
2022年12月27日
前回は矯正中のトラブルとその原因についてご説明しました。
歯列矯正には、少なからず起こりやすい傾向のトラブルがあります。現在、治療中の方はもちろん、これから歯列矯正をお考えの方も気になるところではないでしょうか。そこで今回は、歯列矯正中のトラブル対策や、起きてしまったときの対処法についてお伝えします。
矯正中のトラブル対策と対処法
まずは、矯正装置に関係なく起こりやすいトラブルをご紹介します。どの矯正治療にも共通している内容なので、すべての患者さんが参考にしていただければと思います。
《噛み合わせの違和感について》
歯列矯正は、長い期間をかけて歯並びを改善する治療です。噛み合わせも同様で、矯正後に完成するため途中の違和感は珍しいことではありません。あまりにも違和感が続くような場合は当院までご連絡ください。
《虫歯や歯周病などの対策》
矯正中に虫歯になってしまうと、程度によっては病気の処置を優先する必要があります。特にワイヤー矯正の方は、矯正装置と歯の間などの磨き残しに注意しましょう。一方で、マウスピース矯正には以下のような注意点があります。
・食後に歯磨きをせずアライナーを装着する
・アライナーをつけたままジュースを飲む
・汚れがついたアライナーを洗浄しない
マウスピース矯正は、扱い方によっては器具と歯の間に糖分などが閉じ込められてしまいます。そのため、飲食後はアライナーをつける前に歯を磨く習慣をつけましょう。
《矯正器具の破損や脱落の対策》
ワイヤー矯正は、咀嚼などの圧力や衝撃で外れることがあります。特に、硬い食べ物を噛むと外れやすいため矯正中は控えるようにしましょう。
マウスピース矯正の方は、アライナーを装着したまま食事をしないよう注意しましょう。また、歯ぎしりも割れる要因ですが、自分では防げませんので当院までご相談ください。
《矯正期間が延びてしまうケース》
歯の動くスピードには個人差があるため、多少の延長は珍しいことではありません。一方で、以下のように管理を怠ると矯正期間の延長につながります。
・治療計画の通りに通院できない
・マウスピースの装着時間を守れない
上記のケースは治療が進まないだけでなく、後戻りしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
《同じクリニックへ通えなくなった場合》
引っ越しや転勤で、これまでのクリニックへ通院できなくなるケースがあります。可能であれば同じクリニックでの治療が理想ですが、難しい場合は転院することになります。転院が必要な方は、お近くのクリニックをご紹介できる可能性があるため当院までご相談ください。
マウスピース矯正中のトラブル対策と対処法
次に、マウスピース矯正中に起こりやすいトラブル対策をご説明します。
《アライナーの紛失》
マウスピース矯正で多いトラブルが「アライナーを失くしてしまった」です。特に、外食時や旅行先での紛失が多いため、外したらケースに入れる習慣をつけましょう。また、テーブルなどに置いておくと忘れてしまうため、バッグや上着のポケットへ入れておくと紛失を防げます。
ワイヤー矯正中のトラブル対策と対処法
最後に、ワイヤー矯正中に起こりやすいトラブル対策をご紹介します。
《矯正装置による傷や痛み対策》
ワイヤー矯正は、常に矯正装置が当たっているため、傷や口内炎ができることがあります。トラブルが起きた場合は、軟膏を塗ったりワックスで装置をカバーしたりして対処します。
《矯正中の口臭を防ぐ方法》
ワイヤー矯正は装置を外すことができないため、通常よりも丁寧なブラッシングが口臭予防に繋がります。さらに、装置の周辺には食べ物が残りやすいため、歯間ブラシやフロスも効果的です。また、口呼吸も口臭の原因になるため、意識的に唇を閉じるよう心がけましょう。
矯正中のトラブル対策「まとめ」
歯列矯正中に起こりやすいトラブルと対策についてご紹介しました。矯正中にしっかり対策を行うことで防げるトラブルもご理解いただけたと思います。ただ、ある程度のトラブルは自然に起こることでもあり、それほど心配する必要はありません。
いずれにしても、矯正中にトラブルが起きてしまった場合は早めに当院までご連絡ください。