前歯の「出っ歯」を治したい!どのような矯正治療になるの?【後編】 銀座
2021年11月19日
前回は出っ歯とはどのようなものなのか、また出っ歯であることでどのようなデメリットがあるのかについて紹介しました。
デメリットは多いですが、出っ歯であるだけでは痛みなどの不快な症状があるものではありません。
そのため、そのままにしておいても問題ないのではないかと思われがちですが、実は矯正治療で出っ歯を改善すると得られるメリットはたくさんあるのです。
今回は出っ歯を治療により改善することで得られるメリットと、治療方法についてまとめました。
出っ歯を改善することで得られるメリット
出っ歯を矯正治療で改善すると、次のようなメリットがあります。
【滑舌が良くなる】
上の前歯は発音に大きく関係しています。
そのため、出っ歯が改善されることで、発音しづらかった音が出しやすくなり、滑舌が良くなるということがあります。
【コンプレックスの解消】
出っ歯であることで、口元などの見た目にコンプレックスを抱いていた方は、そのコンプレックスが解消されることは大きなメリットでしょう。
出っ歯が気になって口を大きく開けたり、笑うのに抵抗があった方も、矯正することで、自分の口元に自信に持てるかもしれません。
【噛みきれるようになる】
前歯で噛み切ることができなかった方も、出っ歯が改善されるとしっかりと噛めるようになります。
消化器官への負担も減りますし、口が閉じられるようになるので、口臭や歯周病などの改善にもつながるでしょう。
出っ歯の矯正治療とは
出っ歯を改善するためには、矯正治療が有効です。
矯正歯科では、次のような方法で出っ歯を改善できます。
【ワイヤー矯正】
ブラケットという矯正装置を歯につけ、ワイヤーを通し、歯を少しずつ移動させる矯正方法です。
歯並び矯正方法として、多様な症例に対応でき、出っ歯以外に気になる箇所がある場合も対応できます。
また、歯が並ぶスペースが狭いために、前歯が前に突き出しているケースでは抜歯が必要なこともありますが、抜歯したスペースを埋めるように歯列を矯正する治療にも対応可能です。
一般的なワイヤー矯正では歯の表面に矯正装置を付けることが多いですが、装置を目立たなくするために歯の裏側に装置を付ける裏側矯正というものもあります。
ただし、どちらにしても矯正中は装置をつけっぱなしなので、歯磨きや食事に多少影響があります。
【マウスピース矯正】
薄く透明なマウスピースを一定時間装着し、歯を動かす方法です。
見た目が目立ちにくく、取り外しができるため、歯磨きや食事は治療前と変わらずできることが魅力。
ただし、抜歯が必要となるような難しい症例には対応できないことがあります。
【インプラント矯正】
インプラント矯正は単独で行う治療ではなく、ワイヤー矯正とマウスピース矯正と並行して行う矯正方法です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正では、動かしたい歯以外の歯を支点にして、動かしたい歯を移動させる治療法ですが、支点にした歯がどうしても動いてしまうこともあります。
インプラント矯正では、顎の骨に身にインプラントを埋め込み、それを視点にして出っ歯の矯正を行います。
そのため、より短期間での矯正が可能です。
ただし、インプラントを顎に埋め込む外科手術が必要となるため、顎の成長過程であるお子さんへの治療は難しいです。
【セラミッククラウン法(差し歯)】
セラミッククラウン法という、矯正装置を使わない矯正治療もあります。
前に出っぱった歯を部分的に削り、セラミックでできた被せものを被せて出っ歯を矯正します。
自然な仕上がりが期待できますが、歯を削らなければいけないので患者に負担がかかること、セラミックが時間経過によって変色したり、取れたりすることもあるのがデメリットです。
まとめ
出っ歯は見た目の問題だけではなく、他にも様々な不調を引き起こす原因になることもあります。
しかし、ご紹介したような矯正治療で出っ歯の改善は可能なので、自分の症状に合った治療方法を検討してみてください。