矯正治療をしても歯が動かない⁉ どうすればいい?【後編】
2023年10月27日
こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。
今回は前回に引き続き、「矯正治療で歯が動かない⁉ どうすればいい?」についてご紹介します。【前編】では矯正治療で歯が動きにくいケースや治療が長引きやすい人の特徴について解説しました。
本記事【後編】では、以下の内容をご紹介していきます。
・矯正治療で歯が動きやすいケース
・歯を動かしやすくする矯正治療のポイント(スウェーデン矯正歯科の取り組み)
矯正治療で歯が動きやすいケース
①歯並びの症状が軽い
矯正治療は最初の歯並びの症状が軽いほど歯が動くスピードも速く、反対に複雑になるほど動かすのに時間がかかってしまいます。歯の移動にはいくつかのパターンがあり、動かし方によって治療の難易度が異なります。例えば、傾いた歯を直立させる移動(傾斜移動)と、歯を丸ごと水平に動かす移動(歯体移動)では前者のほうが早く動くのが一般的です。一方で、ねじれのある歯(捻転歯)を回転させて正しい向きにする移動(回転移動)は、動かすのに時間がかかります。このように、最初の歯並びの状態によって歯の動かしやすさは異なり、症状が軽いものほど早く動いて治療期間も短くなります。
②骨の新陳代謝が活発(若い人)
矯正治療は歯の周囲を取りかこむ骨(歯槽骨)の吸収と再生を繰り返しながら、歯を理想的な位置へ動かします。そのため、その吸収と再生の代謝が活発な人ほど歯の動きも速く、とくに年齢が若い人ほど歯が動きやすい傾向があります。
③歯並びに影響する習慣やクセがない
歯は外から受ける力の影響を受けやすいため、歯並びに影響を与える習慣やクセのない人のほうが歯の動きもスピーディーです。具体的なクセや習慣に、舌で歯を押すなどの「舌癖」や「口呼吸」などがあります。また、日常生活でついやってしまいがちな「ほおづえ」や、寝るときの姿勢(うつぶせ寝・横向き寝)なども、歯並びに影響を与えるので注意が必要です。
④歯科医の指示をきちんと守る
歯を正常に動かし、理想のゴールへ近づくためには患者さんの協力が不可欠です。矯正装置を歯科医の指示通りに装着し、来院日もきちんと守る人は歯科医が想定するどおりに歯が動いて、治療もスムーズに進みます。
歯を動かしやすくする矯正治療のポイント(スウェーデン矯正歯科の取り組み)
ここでは、スウェーデン矯正歯科が歯を動きやすくするために実践している治療のポイントをご紹介します。
※より詳しい内容を知りたい方は、以下のページをご参考ください。
「痛みの少ない/期間が短い」矯正治療 https://www.sweden-kyousei.com/short/
従来よりも弱い矯正力をかける(ライトフォース理論)
歯を早く動かすためには「歯に強い力をかければいいのでは?」と思われがちですが、これは正しくありません。なぜなら、歯に強い矯正力をかけてしまうと周囲の毛細血管が圧迫されて、歯の移動に必要な骨の代謝が妨げられてしまうからです。スウェーデン矯正歯科ではこの理論に基づき、従来の治療の1/5~1/2ほどの矯正力を歯に与え、周囲の血流を妨げることなく骨の代謝を促していきます。この方法により歯がスムーズに動きやすくなるほか、治療中の痛みも軽減されます。
ゴールまでの最短距離を導き出す(ムダのない治療計画の立案)
矯正治療はゴールが同じでも、そこにたどり着くまでの道のりは多岐にわたります。歯をスムーズに動かしやすくして治療を早めるためには、たくさんある道のりの中から最短距離でゴールにたどり着く道筋を探すことがとても重要です。
ただ、その最短距離を見つけるには歯科医に高度な知識と技術が求められます。つまり「治療計画の精度の差」が治療期間にばらつきが生じる大きな要因になるわけです。当院では事前の診査・診断からゴールまでの最短距離を導き出し、ムダのない精密な治療計画を立案していきます。
まとめ
歯の動かすスピードは個人差があるものの、患者様の取り組みと歯科医の工夫により、歯を動きやすくして治療期間を短縮することが可能です。スウェーデン矯正歯科では熟練した矯正歯科医が精密な計画のもと、治療をよりスピーディーに・スムーズに進める様々な取り組みを行っております。ご興味のある方は、ぜひ当院の無料相談にてお気軽にご相談ください。