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「前歯の隙間(すきっ歯)」が気になります・・・どのような治療法がありますか?【後編】 銀座

2021年07月16日

前回はすきっ歯になる原因やすきっ歯による影響とともに、どのような治療法があるかについてご紹介しました。

1.ラミネートべニア法

2.ダイレクトポンディング法

3.セラミッククラウン法

4.ワイヤー矯正

5.マウスピース矯正

の5つが主な治療法ですが、あまり聞きなれない治療法もあるでしょう。

今回はそれぞれの治療法の特徴について、ご紹介します。
基本的にすきっ歯の治療は、保険適用外になるものが多いので、気になる目安の費用も参考にしてみてください。

 

ラミネートべニア法

まず、比較的小さな隙間のすきっ歯の場合、このラミネートべニア法が行われることが多いです。
歯を0.5ミリほど薄く削り、そこへセラミックのシェルを貼り付けて、隙間を目立たなくします。

すきっ歯の改善としては有効な治療法ですが、少しですが自身の歯を削らないといけないことや、取れたり欠けたりするリスクを伴う方法です。

 

1本5万円程度~と、少し費用は高めです。

 

ダイレクトポンディング法

ダイレクトポンディング法は、”コンポジットレジン”という樹脂系の材料を使い、隙間を埋める方法です。
隙間が3mm程度以下なら、ダイレクトポンディング法で隙間を埋めることができます。

本来の歯の色に合わせたレジンを使用するので、自然に仕上がります
ラミネートべニア法と比べると歯を削る部分が少ない上、1~2日程度で終わり、比較的簡単な治療です。
虫歯の治療にも使われます。

ただし、時間経過によって、レジンが変色することもあります。

 

費用は1本2~3万円程度なので、ラミネートべニア法よりも少し安価です。

 

セラミッククラウン法

セラミッククラウン法は、ラミネートべニア法と同じく、素材としてセラミックを使う治療方法です。
ラミネートべニア法では表面に貼り付けるというものでしたが、セラミッククラウン法は歯にセラミックでできたかぶせ物をかぶせて、隙間を立たなくする方法です。

セラミックは汚れに強いため、見た目もキレイに仕上がりますし、頑丈なので外れたり取れたりする心配はほとんどいりません。

ただし、ラミネートべニア法と同じで、歯を削らないといけません。

 

また、1本9万円程度~と費用も高いです。

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正

ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、一般的な歯並びの矯正治療として行われる治療法です。

すきっ歯の原因が歯のねじれや傾きである場合や、すきっ歯以外にも歯並びの矯正もしたい場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が向いています。

また、ラミネートべニア法、ダイレクトポンディング法なども併用しながら、お口全体の噛み合わせや歯並びを治療することもできます。

 

【ワイヤー矯正の特徴】

ワイヤー矯正は、昔ながらの矯正方法で、ワイヤーを使って歯に力をかけ、動かしていく治療です。
基本的にどのような歯並びにも対応できるため、前歯のねじれや傾きはもちろん、隙間もなくなるように歯並びを整えられます。
ただし、治療中は歯の表面等にワイヤーやブラケットなどの装置を付けるので、見た目としては目立ちます。

費用は症例によって大きく異なりますが、60万円以上はかかると考えるといいでしょう。

すきっ歯である前歯だけの部分矯正も可能で、その場合はもう少し費用は抑えられますが、噛み合わせ等に影響が出ることもあります。
部分矯正だけでも問題ないか、医師に相談してみましょう。

 

【マウスピース矯正の特徴】

マウスピース矯正は、その名の通り、マウスピースを使った矯正方法です。
少しずつマウスピースを取り換えながら、歯並びを整えていきます。
複雑な歯並びなど、対応できない歯並びもありますが、治療中に装置が目立つことがなく治療できるのが魅力です。

費用は同じく症例によって大きく異なります。
ワイヤー矯正よりも少し高いことが多いです。

 

まとめ

すきっ歯の治療方法についてご紹介しました。

方法はいくつかあるので、すきっ歯であることがコンプレックスに感じている方は、どの治療法が自分のすきっ歯治療に合っているか、一度歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。

納得のいく治療を受け、思い切り、自信を持って笑えるようになる日がくるといいですね。

「前歯の隙間(すきっ歯)」が気になります・・・どのような治療法がありますか?【前編】 銀座

2021年07月16日

歯と歯の間の隙間が気になるという方はいませんか?

乳歯の頃は歯が小さく、歯と歯の間に隙間があるのが通常ではありますが、永久歯に生え変わると隣の歯との間に隙間なく並ぶのが正常な歯並びと言われています。

しかし、歯と歯の間に隙間ができることを「空隙歯列」と呼び、特に前歯に隙間ができることを歯科では「正中離開(せいちゅうりかい)」、一般的には「すきっ歯」と呼ばれています。

前歯はお口を開けるたびに他人からも見える歯。
お口を開けるたびに、どうしても隙間が目立ってしまうこともあり、すきっ歯をコンプレックスに感じる方も多いようです

このようなすきっ歯を治療するには、どのような方法があるのでしょうか。
また、そもそも、すきっ歯になってしまう原因は何なのでしょうか。

 

今回はすきっ歯になる原因とともに、治療方法についてご紹介します。

 

すきっ歯の原因は?

すきっ歯の原因として考えられるのは、主に次のようなものです。

 

【原因①歯のサイズと顎のサイズの不調和】

顎に対して歯が小さい、または、歯に対して顎が大きいなど、顎と歯のサイズのバランスが不調和であることが、すきっ歯の大きな原因です。

平均的な歯の大きさよりも、歯が小さい”矮小歯(わいしょうし)”であったり、骨格の問題で顎が大きい人にこの不調和が良く見られます。

 

反対に、顎に対して歯が大きい、歯に対して顎が小さい場合は、歯と歯が重なって生えるなどの要因になります。

 

【原因②歯の本数が少ない】

生まれつき永久歯の本数が少ない欠損歯(けっそんば)である場合も、歯と歯の間に隙間ができやすいです。
後天的に虫歯や歯周病等で歯を失った場合にも、歯と歯の間に隙間ができ、すきっ歯になることもあります。

 

【原因③歯のねじれや傾き】

前歯がねじれて生えていたり、傾いて生えることで、扉が開いたように隙間ができてしまうことがあります。
歯の大きさや顎の大きさのバランスなどは正常であったとしても、生え方によってすきっ歯になることも。

また、最初の生え方には問題がなくても、後天的に歯周病の進行が原因で歯が傾いてしまう場合も、すきっ歯の原因になります。

 

【原因④舌の癖や口唇の癖】

舌先を前歯の裏側から押し当てたり、下唇を噛んだりする癖などはないでしょうか。
そのような癖により、前歯は外に押し出され、それがすきっ歯の原因になっていることがあります。

 

【原因⑤上唇小帯低位付着】

上唇小帯低位付着とは、上の歯ぐきと上唇の裏部分を結ぶ膜のようなもの(上唇小帯)が、低い位置にある状態のことです。

成長とともに、上唇小帯は上に上がっていくものですが、個人差があり低位置にあると、前歯の歯茎が大きくなり、それが原因ですきっ歯になるケースもあるようです。

ただし、上唇小帯低位付着であれば必ずすきっ歯になるというわけではありません。

 

すきっ歯による影響は?

すきっ歯は歯が抜けているように見えてしまうなど、印象や見た目の問題はよく取り上げられますが、それ以外にも影響があります。

もちろん、隙間の程度は個人差があるため、一概には言えませんが、次のような影響が出る場合もあることを知っておきましょう。

 

【虫歯や歯周病のリスクが上がる】

歯と歯の間に隙間があると、食べ物が挟まりやすくなります。
そのため、丁寧にデンタルケアを行わなければ、虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。

 

【発音しづらい音がある】

すきっ歯の場合、しゃべると空いている隙間から空気や音が漏れやすくなることがあります。
特にサ行やタ行が発音しづらいと感じることも。

舌足らずのような発音になり、他人には聞き取りづらくなることがあるのです。

 

【噛み合わせが悪い】

歯と歯の間が空くことで、上下の歯にズレが生じ、噛み合わせが悪くなることも考えられます。

 

すきっ歯の治療方法は主に5つ

見た目だけでなく、発音や口腔の健康状態にも影響を与えることのある、すきっ歯。

しかし、すきっ歯は主に次のような方法で治療が可能です。

 

1.ラミネートべニア法

2.ダイレクトポンディング法

3.セラミッククラウン法

4.ワイヤー矯正

5.マウスピース矯正

 

1、2、3の治療法はあまり聞きなれない治療法かもしれませんね。

4と5の矯正方法は一般的な歯列矯正方法で、すきっ歯治療にも有効です。

 

今日はここまで。

次回は、ご紹介した5つのすきっ歯の治療法の具体的な説明と、それぞれの治療法のメリットやデメリットについてご紹介します。

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