「目立ちにくい矯正装置」にはどのようなものがあるの?【前編】 銀座
2021年02月24日
矯正治療を始めたいけれど、矯正装置が目立つのが気になり、躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
一般的に矯正装置と聞くと、歯の表面に付ける銀色の金属製のブラケットやワイヤーを想像する人が多いですよね。
人と会話をする時、食事をする時など、口を開けるたびに、その矯正装置が目立ってしまうのには抵抗がある方もいるでしょう。
接客業など、人前に立つ仕事をしている方の中には、矯正していることを人にはバレたくない、仕事に影響が出てしまうのではないかと考え、治療を諦めてしまう人もいるほどです。
しかし、矯正装置の中には目立ちにくく、人からは気付かれにくいものもあります。
マウスピース矯正、裏側矯正、セラミックブラケットやホワイトワイヤーを利用した矯正の3つは比較的目立ちにくい装置として知られています。
これらの目立ちにくい装置を使えば、見た目も安心して、快適に治療が始められますよ。
目立ちにくい「マウスピース矯正」
マウスピース矯正とは、歯に型取りしたマウスピースをはめ、歯並びを矯正していく治療のことです。
インビザライン、クリアアライナー、エシックスなどの種類があります。
矯正する人に合わせてマウスピースを作成し、数週間程度で、新しい型のマウスピースに交換したり、マウスピース自体を調整しながら治療を進めます。
≪特徴・メリット≫
①無色透明で目立たない
治療に使われるマウスピースは基本的に無色透明で、薄いものが多いです。
そのため、装置を付けている間も目立たず、人から気付かれることはほとんどありません。
②取り外しが可能
マウスピースは自分で取り外しが可能です。
家でくつろいでいる時間や就寝中などに付けることを目的とした矯正装置で、人と会う用事がある時や、食事中、仕事中などは装着しなくてもOK。
そのため、人には全くバレずに治療を進めることもできます。
③金属アレルギーがある方にもおすすめ
マウスピースは金属を使っていないので、金属アレルギーがある方にもおすすめの矯正装置です。
一般的にポリウレタンから作られた素材で作られています。
④壊れにくい
金属製の装置と異なり、マウスピースは壊れにくいところも良い特徴の1つです。
歯を矯正するための力をかけながらも、柔らかく柔軟性もあるので、緊急性を伴う損傷は起こりにくいです。
⑤口腔内を清潔に保てる
一般的なワイヤー治療だと、装置が邪魔で歯磨きがしづらいこともありますが、マウスピースは取り外しが可能なので、歯磨きは治療中でも通常時と同じようにできます。
そのため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病などになるリスクが下げられます。
≪注意点・デメリット≫
①装着していないと効果が出ない
マウスピース矯正の場合は、取り外しが可能なのが魅力ではありますが、取り外したままだと矯正の効果はありません。
あくまで装着している間のみ、歯を動かす力が働きます。
②難しい矯正治療には向いていない
歯列矯正の中には、歯の凹凸が大きく、大幅に歯を動かさないといけない場合や、抜歯が必要な場合など大掛かりな治療が必要なケースもあります。
このような治療の場合はやはり歯に常に力をかけて動かす、ワイヤー治療が必要になることが多いです。
どんな歯列矯正も、マウスピースで対応できるわけではありません。
目立ちにくい「裏側矯正」
一般的なワイヤーを使った矯正治療では、ワイヤーやブラケットなどの装置を歯の表側に付けますよね。
しかし、それらの装置を歯の裏側に付ける裏側矯正では、装置を目立たせずに治療をすることもできます。
舌側矯正、リンガル矯正などとも呼ばれます。
≪特徴・メリット≫
①口を大きく開けなければ見えない
装置は常に付けているものの、歯の裏側についているので、口を大きく開けたり、口の中をのぞき込まれたりしない限り、装置は人から見えません。
②虫歯のリスクは裏側矯正の方が低い
歯の表側に装置を付けていると、口が閉じにくくなる他、食べ物が挟まっても歯磨きの難しさから、虫歯になるリスクが高まります。
しかし、裏側は唾液が溜まりやすい箇所でもあるので、虫歯菌の浸食が抑えられ、表側矯正と比べると虫歯のリスクが下げられます。
③前歯が出ている場合の矯正に効果的
いわゆる出っ歯の矯正には、どちらかというと裏側から矯正の方が向いています。
後ろから引っ張って、前に出ているのを矯正します。
≪注意点・デメリット≫
①取り外しは不可能
マウスピース矯正とは異なり、取り外すことはできません。
常に付けているので、違和感はあり、食事や発音のしづらさを感じることはあるでしょう。
装置が見づらく、歯磨きもしづらいということも。
②治療期間が長くなる・費用がかさむ傾向がある
歯の表側よりも、裏側は歯が凸凹していることもあり、装置の作成や装置の調整が難しいことから、治療期間が長くなることがあります。
同じ理由から、表側矯正と比べると、裏側矯正は費用が高くなる傾向もあります。
③金属アレルギーがあると難しい
裏側矯正では、金属製のワイヤーやブラケットを使うのが一般的です。
金属アレルギーの方は使用できません。
今回はここまでにしたいと思います。
次回は、目立ちにくい矯正装置であるセラミック製のブラケットやホワイトワイヤーの特徴とともに、今回ご紹介した装置も含めて選び方についてご紹介します。