歯の裏側につけるワイヤー矯正があるの⁉ 【前編】
2023年11月22日
こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。
今回はワイヤー矯正の「裏側矯正」についてご紹介します。
「裏側矯正」とは、歯の裏側に矯正器具をつける矯正法のこと。【前編】【後編】の2回で詳しくご消化していきます。すでに知ってるよ!という方も、再度おさらいしてみてくださいね。
前編では以下の解説を行います。
・裏側矯正(舌側矯正)とは?
・裏側矯正(舌側矯正)の種類
裏側矯正(舌側矯正)とは
裏側矯正とは、歯の表面に装着するブラケットとワイヤーを「歯の裏側」につける矯正治療です。
「舌側矯正」と呼ぶこともあります。
口を開けても矯正器具が目立たないので、まわりに気づかれず歯並びを整えたい方にお勧めです。
人と関わる仕事や見た目が重要な芸能人にも人気な矯正法です。
表側矯正との違いは何か。
表側矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の表面につけるので、笑った際に目立ってしまいます。これが大きなデメリット。しかし、お口の中の衛生が保ちやすいのはメリットです。
裏側矯正だと、歯の裏側に食べかすがついた時に気づきにくく、虫歯や歯周病になってしまいます。表側矯正なら、すぐに気づきますので、清潔に保ちやすいです。
また、治療期間も違います。表面矯正は1~3年で、裏側は2~3年と長くなります。
費用も表面矯正は60~100万程度ですが、裏側矯正は100~150万程度が相場のようです。
また、裏側矯正は永久歯が生えそろう12歳以降でしたら、可能です。
裏側矯正は唇に矯正器具が当たらないので、スポーツや楽器演奏を行うことも可能です。
裏側の種類について
裏側矯正(舌側矯正)には種類があります。
1.フルリンガル
2.ハーフリンガル
3.部分矯正
それぞれ詳しく紹介しますね。
まず「フルリンガル」と呼ばれるもの。これは、上下全ての歯の裏側に「ブラケットとワイヤー」をつけるものです。「ハーグリンガル」は、上の歯を裏側矯正にして、下の歯は表面矯正にします。最後は「部分矯正」です。症例によって適応となるか分かりませんが「裏側矯正」は「部分矯正」もできます。出っ歯だけ治したいという方でも可能となります。
メリットをまとめると下記となります。
・矯正していても目立たない
・歯の表面(エナメル質)が傷つきにくい
・唇や口の中が傷つきにくい
・出っ歯の治療に適している
・舌を正しい位置に置きやすくなる
メリットの中で、「出っ歯の治療」に向いていることについて、詳しく説明しますね。
裏側矯正は歯を内側に引っ張る力が強いのです。外側に倒れている歯を治療するのが得意です。そのため、「出っ歯の治療」に適しているのです。
出っ歯になってしまう原因として、「舌の癖」があります。自分の舌で前歯を押してしまうのです。裏側矯正は舌を正しくしてくれる効果もありますので、特におすすめです。
そんな「裏側矯正」にもデメリットがあります。
・高額になりやすい
・期間中、滑舌が悪くなる
・治療期間が長くなる
・歯磨きしにくい
【前編】では、「裏側矯正」がどんな矯正なのか?「表面矯正」との違い、メリット/デメリットを見てきました。【後編】では「裏側矯正」が向いている人、治療が難しい症例、注意点、マウスピース矯正との違いなどをご紹介していきます。お楽しみに!