歯列矯正とホワイトニングは同時には難しい?先にすべき治療は?【後編】
2025年07月18日
こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。
前回、歯列矯正治療とホワイトニング、どちらも行いたい場合には先に歯列矯正治療を先に行ってから行うのが一般的だとご説明しました。
これは、歯並びが整っていない状態でホワイトニングを行うと、薬剤が均等に行き渡らず、色ムラのある仕上がりになってしまうリスクがあるためです。
とはいえ、現代はライフスタイルが多様化しており、「できるだけ短期間で口元の印象を変えたい」「結婚式や就活など、イベントまでに間に合わせたい」という方も増えています。
そこで今回は、同時進行で治療ができるのかどうかについて紹介していきます。
同時進行はできるの?実は矯正方法によっては可能

矯正とホワイトニングを同時に進めることはできるのか、という点ですが、結論からいうと矯正方法によっては可能です。
表側矯正の場合
歯の表面に金具(ブラケット)を取り付けるタイプの矯正は、ホワイトニングの薬剤が均等に塗布できません。
その結果、色ムラが起こるリスクが高いため、基本的には矯正前または矯正完了後のホワイトニングが推奨されます。
裏側矯正の場合
裏側矯正は歯の裏面に装置をつけるため、歯の表面は自由に使えます。
これにより、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」であれば矯正中でも施術可能です。
ただし、専用マウスピースを使うホームホワイトニングは難しいことがあります。
マウスピース矯正の場合
透明なマウスピースを使った矯正方法なら、オフィス・ホームどちらのホワイトニングも対応可能です。
矯正装置を自分で外せるため、スケジュールに合わせてホワイトニングを行えます。
ただし、歯に「アタッチメント」と呼ばれる突起物を装着している期間は、薬剤の塗布にムラが出やすくなるため、ホワイトニングのタイミングには工夫が必要です。
【パターン別】メリット・デメリットから見る「おすすめの順番」

矯正とホワイトニング、どちらを先に行うべきかは人によって異なります。
「早く見た目を変えたい」「仕上がり重視で進めたい」など、優先したいポイントによって最適な順番は変わってくるものです。
「歯列矯正を先に行う場合」「ホワイトニングを先に行う場合」「同時に行う場合」の3パターンについて、それぞれのメリット・デメリットを整理しました。
治療の進め方の参考にしてみてください。
歯列矯正を先に行う場合
<メリット>
・ホワイトニングの色ムラが出にくい
・整った歯列に均等に薬剤を塗布できる
<デメリット>
・矯正完了までに時間がかかる(通常1〜3年)
ホワイトニングを先に行う場合
<メリット>
・歯が白くなることで歯並びの印象が良く見える
・比較的短期間で変化を実感できる
<デメリット>
・色ムラが出る可能性がある
・矯正装置の装着で再び黄ばみが気になりやすい
同時に行う場合
<メリット>
・短期間で「整った&白い」理想の口元に近づける
・時間効率が良い
<デメリット>
・知覚過敏などの症状が出やすい
・色ムラが生じる可能性がある(特に矯正初期)
矯正とホワイトニングを同時進行で考えている場合は、施術のタイミングや方法について歯科医師とよく相談することが重要です。
まとめ|できるだけ早く理想の口元になりたい方へ
歯列矯正治療とホワイトニング、どちらを先に行うべきかに“絶対的な正解”はありません。
大切なのは、今の自分の歯の状態やライフスタイル、治療の目的に合った順番を選ぶことです。
最近では、マウスピース矯正とホームホワイトニングを同時に進められる便利なプランも登場しています。
たとえば、矯正用のマウスピースをそのままホワイトニングにも使える場合、時間も費用も効率的に抑えることができます。
どちらを優先すべきか迷っている方は、まずは無料相談を受けてみるのもおすすめです。
理想の口元へ、1日でも早く近づけるといいですね。















