歯並びや噛み合わせは睡眠の質に影響する?【後編】
2025年07月7日
こんにちは、スウェーデン歯科です。
前回は「歯並び」や「噛み合わせ」が睡眠の質に影響することがあるというお話をしました。
「ぐっすり眠れない」「寝ても疲れが取れない」といったお悩みが、実は歯並びや噛み合わせの問題と関係しているケースは少なくありません。
そこで今回は、睡眠の質を改善するために歯科でできること、特に「歯列治療」に焦点を当て、どのような治療があるのかをご紹介します。
どうして歯並びが乱れるのか? 原因を知ろう

まず、なぜ歯並びは乱れることがあるのか、原因について知っておきましょう。
その原因は、遺伝だけでなく、日常生活の中に潜んでいることが多いのです。
よくある原因例
・幼少期の指しゃぶり、舌癖
・長期間の哺乳びん使用
・口呼吸の習慣(アレルギー性鼻炎など)
・頬杖、うつ伏せ寝
・顎の成長不足
・栄養バランスの偏り(咀嚼に関わる筋肉が育ちにくい)
これらは成長とともに顎や歯列の発達に影響を与え、将来的な不正咬合(噛み合わせの乱れ)や睡眠障害のリスクを高めてしまいます。
睡眠の質を改善するためにできること

歯並びの乱れが睡眠の質に影響していると考えられる場合、まずは原因を明確にし、適切な対策をとることが大切です。
歯科・矯正歯科での歯列治療を検討する
歯並びや噛み合わせ、顎の発達状態は、専門の歯科医師に診てもらいましょう。
特に、顎の位置や上下の歯のかみ合わせ、さらには気道の広がりなど、睡眠に関わる複数の要因を総合的に診断してもらうことが、根本的な改善への第一歩となります。
その上で、歯列治療を行うことで、睡眠の質の改善につながります。
<成人の場合>
歯列治療として一般的なワイヤー矯正や、目立ちにくいマウスピース型矯正装置を使用して、歯並びや噛み合わせの乱れを徐々に整える方法が広く行われています。
また、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状がある場合には、スリープスプリントと呼ばれる就寝時専用のマウスピースを使った治療が有効な場合もあります。
この装置は、下顎を前方に誘導して気道の確保を助ける仕組みになっており、呼吸をスムーズにしていびきや無呼吸の予防につながります。
<子どもの場合>
子どもの場合は成長段階に応じて、顎の発達をサポートする装置(拡大床など)を用いた矯正が行われることもあります。
呼吸方法を改善するトレーニングと組み合わせたりすることがあります。
日常生活で見直す
また、日常生活の中で歯並びを悪くする習慣を見直すことも大切です。
・鼻呼吸を意識する(口呼吸の改善)
・食事の際にしっかり噛む習慣をつける
・寝る前の歯ぎしり・食いしばり対策(ストレスケア含む)
・正しい寝姿勢を心がける(仰向け)
特に睡眠時の姿勢や呼吸方法は、すぐにできる見直しポイントです。
家族で協力しながら、少しずつ改善していくことが大切です。
歯並びを整えることで得られる“快眠効果”

歯並びを改善することで、単に見た目が美しくなるだけでなく、次のような「眠りの質」の向上が期待できます。
・いびき・無呼吸の軽減
・口呼吸の改善による乾燥や感染症の予防
・睡眠中の筋肉緊張の緩和
・深い眠りが得られやすくなる
・寝起きの疲れがとれやすくなる
・集中力・パフォーマンスの向上
特に現代人に多い「なんとなく眠れない」「寝ても疲れが取れない」という状態の中には、歯並びや顎の問題が隠れていることもあります。
まとめ

睡眠の質が悪い原因が「歯並び」や「噛み合わせ」に関係があるという点は、まだ広く知られていないかもしれません。
しかし、見た目以上に私たちの体調・精神・パフォーマンスに深く関係していることが、近年明らかになってきています。
歯並びが整っていることは「呼吸しやすさ」「睡眠の深さ」「疲労の回復力」といった、健康の土台を支える重要な要素です。
睡眠に関する悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、歯科医や矯正歯科で専門的なチェックを受けてみてください。






