歯並びや噛み合わせは睡眠の質に影響する?【前編】
2025年07月4日
こんにちは、スウェーデン歯科です。
蒸し暑くなり、寝苦しく、夜なかなか眠れないという方もいるのではないでしょうか。
ただ暑いだけが原因で眠りに入りにくいのであれば、エアコンや扇風機等で調節すればいいですが、眠りにくい原因が「歯並び」や「噛み合わせ」にあると考えたことはあるでしょうか。
実は、歯並びや噛み合わせは見た目だけでなく、「睡眠の質」にも深く関係していることが近年の研究で明らかになっています。
歯列不正や噛み合わせの乱れが、いびき・無呼吸・浅い眠りといった問題を引き起こし、体調にまで影響を及ぼしているということです。
そこで今回は、歯並びと睡眠の関係について、原因や改善の方法までを紹介していきます。
「よく眠れない」「朝起きても疲れがとれない」といった悩みを抱える方にこそ知ってほしい、口の中と睡眠の深いつながりをまとめました。
歯並びと睡眠、どうつながってる?

「歯並び」と「睡眠」。
一見するとまったく関係のないように思えるこの2つの言葉ですが、実はその深いところでつながっているのが「呼吸」と「顎の位置」です。
歯並びが乱れている、あるいは顎の成長や位置に偏りがある場合、口まわりの構造にさまざまな影響が出て、呼吸がしづらくなったり、睡眠の質を下げるようなトラブルが起こりやすくなるのです。
具体的には、以下のような問題が生じる可能性があります。
・鼻呼吸がしづらくなり、無意識に口呼吸になる
・唇をしっかり閉じられず、口が常に開いたままになる
・舌の位置が安定せず、舌が喉側に落ちて気道が狭くなる
・睡眠中にいびきをかいたり、一時的な無呼吸状態になる
これらはすべて、睡眠の質を大きく下げる要因です。
呼吸が妨げられることで深い眠りが妨害され、慢性的な疲労や日中の眠気、集中力の低下など、さまざまな不調につながっていきます。
歯並びが悪い人の睡眠トラブル

具体的に歯並びが悪い場合、どのような睡眠トラブルを抱えやすいのでしょうか。
いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
歯並びの乱れや顎の形の影響で気道が狭くなると、睡眠中に舌が喉の奥に落ち込み、空気の通り道が塞がれることがあります。
この状態で呼吸しようとすると、喉が振動して「いびき」が発生します。
さらに重症化すると「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」となり、10秒以上の呼吸停止を繰り返す深刻な状態になります。
このような症状があると、どれだけ長く寝ても脳や体は十分に休めません。
無呼吸症候群は高血圧や糖尿病のリスクを高め、心疾患・脳卒中とも関連があるとされています。
口呼吸による睡眠の質低下
歯並びが悪く、口が自然に閉じられない人は、睡眠中も口が開いたままになりがちです。
口呼吸は鼻呼吸に比べて呼吸が浅く、乾いた空気やウイルスが直接体内に入りやすくなるため、睡眠中の体調管理に悪影響を与えます。
また、口が乾くことで何度も目が覚めたり、喉の痛みで睡眠の中断が起こったりすることも。
口呼吸は単なる習慣ではなく、歯列や顎の位置に由来する身体的問題の可能性があるのです。
噛み合わせの不良によるストレスや顎関節症
噛み合わせが悪いと、睡眠中の食いしばりや歯ぎしりが起こりやすくなります。
これにより、顎の筋肉や関節が緊張状態となり、睡眠の深さに影響します。
特に、歯ぎしりはノンレム睡眠(深い眠り)時に起こることが多く、脳が本来の休息モードに入れず、睡眠の質が落ちてしまう原因にもなります。
また、顎関節の痛みや頭痛・肩こりなどの症状が慢性化すると、日常生活にも支障が出てきます。
これらの身体的な不調があると、眠りそのものが浅くなり、精神的な集中力や作業効率にも悪影響が及ぶようになります。
毎日なんとなく「だるい」「頭が働かない」といった感覚を持っている場合、それは単なる睡眠不足ではなく、噛み合わせのトラブルが影響している可能性もあります。
今日はここまで。
後編では、睡眠の質を改善するための「歯並び」治療について紹介していきます。






