治療精度を上げる「ゴム掛け」
2024年10月23日
こんにちはスウェーデン矯正です。
今回は矯正治療中に使用される「ゴム掛け」について伝えしたいと思います。
■「ゴム掛け」とは?

ゴム掛け(エラスティック)は矯正治療の精度を向上させるために行う治療法の一つです。
具体的にはブラケットにゴムを引っかけて使用します。
ゴム掛けは主に次の3つのために行われます。
1、噛み合わせの調整
ゴムの力で上下の歯が正しく噛み合うように調整します。
2、顎の位置の改善
顎の前後のずれや歯列の幅を調整し、お顔全体のバランスを整えます。
3、治療スピードの向上
ゴムの力を適切に作用すると歯の移動が速くなり、治療期間の短縮につながります。
■ゴムの種類
●Ⅱ級ゴム
上顎の歯列が下顎の歯列より前方にある「2級咬合」問題(上顎前突)を改善するために使用されます。
●Ⅲ級ゴム
下顎が上顎より前に出ている「3級咬合」問題(下顎前突)を矯正するために使用されます。
●クロスゴム
上下の歯が左右にずれている「クロスバイト」状態を矯正するために使用されます。
●垂直ゴム
上下の歯の噛み合わせが浅い「開咬(かいこう)」や、歯の接触不良を改善するために使用されます。
■ゴムの使用方法と注意点
●ゴムの装着について
担当医の指示に従ってゴムを決められた場所に装着し、毎日決まった時間に交換します。
装着時間を守ることが、治療の効果を最大化するために重要です。
●取り外しと交換
食事や歯磨きの際には外す必要がありますが、ゴムは毎日新しいものに交換します。
●継続の重要性
ゴムを付ける時間が短いと、歯の動きが遅くなり治療期間が延びる可能性があります。
■まとめ
ゴム掛けは治療精度を向上させるだけではなく、治療期間の短縮も見込めます。
ゴムの力だけで?と思われる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、
歯は弱い力が継続的にかかると動きやすくなるという特性があります。
ゴム掛けが必要と言われた場合は、面倒かもしれませんが決められた期間は
しっかり行いましょう。
最初はうまくゴム掛けができな方もいらっしゃると思いますが
その都度アドバイスさせていただきます。
綺麗な歯並びを目指して一緒に頑張りましょう!
それでは次回の更新もお楽しみに!!