矯正治療中でも外食は楽しめる!気をつけたいポイント【後編】
2025年10月24日
こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。
前回、矯正中の外食については、気をつけるポイントを抑えていれば全く問題ないとお話ししました。
そして、ワイヤー矯正中の外食のポイントも紹介しました。
今回は最近注目を浴びているマウスピース矯正での治療中の方へ、外食する際のポイントを紹介します。
マウスピース矯正で使う装置であるマウスピースは、透明で目立ちにくく、食事やケアでは取り外すことができます。
そのため、マウスピース矯正の場合は、「外食で気をつけるポイントなどないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、マウスピース矯正だからこそ、気をつけたいポイントがあるので、参考にしてみてください。
マウスピース矯正は「取り外し」が前提

マウスピース矯正(インビザラインなど)は透明で目立たず、装着時の違和感も少ないため、社会人や学生にも人気の治療法です。
ただし、外食の際には「食べる時には必ず外す」というルールを守る必要があります。
装着したまま飲食をすると、以下のようなリスクが発生します。
・食べ物の糖分や色素がマウスピースに付着し、虫歯や着色の原因になる
・熱い飲み物でマウスピースが変形し、矯正効果が弱まる
・食材が装置の隙間に入り込み、口臭や不快感につながる
「透明で目立たない」というメリットを保つためにも、外食の際は必ず外す習慣を身につけましょう。
再装着前の口内ケアは必須

食事が終わったら、できるだけ早くマウスピースを再装着することが大切です。
しかし、ただ戻すだけでは不十分です。
再装着する前には口内を清潔にすることが欠かせません。
理想的なケア
歯ブラシとデンタルフロスを使用し、歯と歯の間や歯面をきちんとケアしましょう。
外出先で時間がない場合
最低限、水で口をしっかりすすぎ、可能であれば小型のマウスウォッシュを持参して口腔内の細菌を抑えるようにしましょう。
これらを習慣にすることで、虫歯や口臭のリスクを抑えられます。
マウスピースは1日に20時間以上装着する必要があるため、食後の再装着を遅らせないことが治療効果を守るポイントです。
専用ケースを持ち歩く重要性

マウスピースを外す場面では、必ず専用ケースに入れるようにしましょう。
ティッシュや紙ナプキンに包んでテーブルの上に置いてしまうと、誤って捨ててしまうケースが非常に多いです。
また、ポケットやバッグにそのまま入れると、変形や破損の原因にもなります。
ケースは持ち運びしやすいコンパクトサイズのものが多く、デザインもシンプルでスタイリッシュなタイプが販売されています。
普段のバッグにひとつ入れておくことで、外食やデートでも安心です。
マウスピース矯正中に避けたい食べ物

マウスピース矯正では、食事自体は装置を外して行いますが、装置の着色や口腔内の清潔さを考えると注意すべき食材があります。
ワイヤー矯正と共通して避けたい食材
・ガム、キャラメル、餅などの粘着性が強いもの
・ナッツや硬いクラッカーなど、歯や装置に負担をかける硬いもの
マウスピース矯正で特に注意したい食材
・カレーやケチャップ:強い着色成分があり、マウスピースに色移りしやすい
・ワインやコーヒー、紅茶:飲み物でも色素沈着のリスクが高い
・甘い炭酸飲料やジュース:虫歯リスクを上げるため、装着中は厳禁
透明で目立たない矯正を保つためには、食後すぐに装置を装着し、こまめに水やお茶で口をすすぐ習慣が役立ちます。
まとめ:矯正中は気をつければ外食も問題なし

矯正治療中の食事や外食は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正で注意点が少し異なりますが、共通して 「虫歯や着色のリスクを減らすこと」「装置を大切に扱うこと」 が大切です。
ワイヤー矯正の場合は、装置に食べかすが残りやすいため、柔らかく噛みやすい食事を選ぶ工夫や、硬いもの・粘着性のあるものを避けることが基本になります。
また、外出先でも携帯用の歯ブラシや歯間ブラシを持参し、できる限り清潔を保つことが快適な治療生活につながります。
一方でマウスピース矯正は、飲食時に装置を外せるメリットがありますが、その分「取り外し忘れ」「着色リスク」「紛失・破損」といった注意点が増えます。
専用ケースを持ち歩き、飲食のたびに外して洗浄・再装着する習慣を徹底することが重要です。
つまり、どちらの矯正方法であっても「無理をせず、自分に合った食べ方やケアを取り入れる」ことが治療を快適に続ける最大のコツです。
治療期間は長く感じるかもしれませんが、日常のちょっとした工夫で、外食や人との食事の時間も十分に楽しむことができますよ。









