「花粉症」や「アレルギー」歯並びの関係とは?【前編】
2026年03月7日
こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。
本格的な花粉症シーズンに入った3月。
くしゃみや鼻水、鼻づまりに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
マスクが手放せず、夜もぐっすり眠れないという声もよく耳にします。
そんな中、こんなことを聞いたことはありませんか?
「矯正治療をすると花粉症などの鼻炎が良くなるって本当?」
花粉症と歯並び。
一見まったく別の話のように思えますが、実はアレルギー性鼻炎・花粉症と「歯並び」は、意外なところでつながっています。
今回は「花粉症」と「歯並び」の関係について紹介していきます。
アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは、アレルゲン(花粉やハウスダストなど)に対する免疫反応によって、鼻の粘膜に炎症が起こる病気です。
主な症状には、次のようなものがあります。
・発作的なくしゃみ
・水のような鼻水
・鼻づまり
日本では患者数が増加しており、厚生労働省の報告でも、花粉症を含むアレルギー性鼻炎は年々増加傾向にあるとされています。
花粉症との関係
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、植物の花粉が原因となります。
特にスギ花粉は日本人の花粉症の大きな原因とされています。
症状が慢性化すると、鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化してしまいます。
口呼吸が歯並びに与える影響

「鼻がつまっているから仕方なく口で呼吸している」
「気づいたら、いつも口が開いている」
こうした状態が長く続くと、歯並びや顎の発育に少しずつ影響を与えることがあります。
呼吸は1日2万回以上繰り返されるといわれています。
その“毎日の習慣”が、成長期の骨や筋肉のバランスに影響を与えるのです。
具体的に、口呼吸がどのように歯並びへ影響するのかをまとめました。
①舌の位置が下がる
本来、正しい舌の位置は「上顎に軽く触れている状態」です。
舌は上顎の内側から支える役割をしています。
しかし口呼吸になると、口が開いた状態が続き、舌は自然と下へ落ちます。
舌が下がるとどうなるのでしょうか。
・上顎を内側から広げる力が働かなくなる
・下の前歯を舌で押してしまう
・顎のバランスが崩れる
その結果、
・出っ歯(上顎前突)
・受け口(下顎前突)
・歯のガタガタ(叢生)
といった歯並びにつながることがあります。
舌は“見えない矯正装置”とも言われるほど、歯列に大きな影響を与える存在なのです。
②上顎の成長が十分に促されない
子どもの成長期の顎の発育は、筋肉のバランスや舌の圧によってコントロールされています。
口呼吸が続くと、舌が上顎に触れない時間が長くなります。
その結果、上顎が横方向に十分発達せず、狭い歯列になることがあります。
上顎が狭くなると、
・歯が並ぶスペースが不足する
・V字型の歯列になる
・前歯が前に突出する
といった変化が起こります。
さらに、上顎は鼻腔の土台にもなっているため、上顎が狭いと鼻腔も狭くなり、鼻呼吸がしづらくなるという悪循環に陥ることもあります。
③口まわりの筋力低下
口が開いた状態が続くと、唇や頬の筋肉がうまく使われなくなります。
本来、唇や頬の筋肉は歯を外側から支え、内側からの舌の力とバランスをとっています。
しかし口呼吸が習慣化すると、
・唇の力が弱くなる
・口を閉じる力が低下する
・前歯が前に出やすくなる
といった状態になります。
特に「ポカン口」と呼ばれる、無意識に口が開いている状態は要注意です。
④虫歯・歯周病リスクの増加
口呼吸は歯並びだけでなく、お口の環境にも影響します。
口が乾燥すると唾液の量が減少します。
唾液には、
・細菌を洗い流す
・虫歯の進行を抑える
・口臭を防ぐ
といった重要な役割があります。
口呼吸による乾燥は、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。
⑤顔立ちへの影響
長期間の口呼吸は、顎の発育方向にも影響します。
・下顎が後ろに下がる
・面長な顔立ちになる
・口元が突出して見える
といった変化が起こることもあります。
歯並びは、単に歯の問題ではなく、顔全体のバランスとも関係しているのです。
今日はここまで。
次回は矯正治療で、花粉症などの鼻炎はよくなるのかどうかについて紹介していきます。






