医院ブログ|スウェーデン矯正歯科

銀座一丁目駅 徒歩1

お問い合わせ03-3535-8711

キービジュアル

「花粉症」や「アレルギー」歯並びの関係とは?【後編】

2026年03月12日

こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。

前回は、花粉症などの鼻炎による鼻づまりが口呼吸につながり、その口呼吸が歯並びに大きな影響を及ぼす可能性があることをお話ししました。

口呼吸が続くことは、歯並びの乱れだけでなく、虫歯や歯周病のリスク増加といった口内環境の悪化、さらには口元の印象や顔立ちの変化にも関わることがあります。

毎日の「呼吸」という何気ない習慣が、口や見た目のバランスにまで影響しているのです。

 

では反対に、歯並びを整える矯正治療によって、鼻呼吸は改善するのでしょうか。

上顎の幅や歯列の形が変わることで、空気の通り道に変化はあるのでしょうか。

今回は、矯正治療と鼻呼吸の関係についてお話します。

 

矯正治療で鼻呼吸は改善するの?

「矯正治療」で鼻呼吸が改善する、という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。

これは本当なのでしょうか。

 

まず大前提として、矯正治療はアレルギー反応そのものを治す治療ではありません。

「花粉などに対する体質を変えるものではない」ということは理解しておく必要があります。

しかし一方で、成長期の子どもの場合には、構造的な改善によって鼻呼吸がしやすくなる可能性があります。

 

成長期に行う「上顎の拡大」治療で鼻炎を改善?

10代前半頃までの上顎(上あご)は、中央に「縫合」と呼ばれるつなぎ目があり、骨がまだ完全には一体化していません。

この時期に急速拡大装置などを用いて上顎を横方向に広げると、次のような変化が期待できます。

・歯が並ぶスペースが広がる

・上顎の幅が拡大する

・その土台である鼻腔の容積も増える

 

上顎のすぐ上には鼻腔があります。

そのため、上顎が広がることで空気の通り道も広がり、鼻呼吸がしやすくなるケースがあります。

 

結果として、

・口呼吸の改善

・鼻づまりの軽減

・アレルギー症状の緩和につながる可能性

が報告されています。

 

ただし、効果の出方には個人差があり、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。

 

大人の場合はどうなる?

成人では骨の成長が止まっているため、子どものように単純に上顎を広げることは難しくなります。

それでも、次のような変化によって、口呼吸の改善につながることがあります。

・歯列を整えることで口が閉じやすくなる

・前歯の突出が改善し、口唇閉鎖がしやすくなる

・舌の正しい位置を習慣づけやすくなる

 

骨格的な問題が強い場合には、外科的矯正治療が検討されることもあります。

 

矯正治療を検討してもよいケース

次のような方は、一度専門医に相談してみる価値があります。

・慢性的な口呼吸である

・上顎が狭いと指摘されたことがある

・歯並びと鼻炎の両方が気になっている

・成長期の子どもの場合

 

特に成長期は、顎の発育をコントロールできる貴重な時期です。

早期に気づくことで、選択肢が広がります。

 

矯正だけでは不十分な理由

アレルギー性鼻炎の基本的な治療は、耳鼻科での管理が中心です。

抗アレルギー薬や点鼻薬、アレルゲンの回避などが基本になります。

矯正治療は、あくまで呼吸環境を構造的に整える可能性がある治療です。

体質そのものを治療するものではありません。

 

そのため、耳鼻科と矯正歯科を並行して考えることが大切です。

 

まとめ:口呼吸の改善が健康へつながる

花粉症やアレルギー性鼻炎そのものを、矯正治療だけで治すことはできません。

アレルギー反応は体質や免疫の問題であり、基本的には耳鼻科での治療が中心になります。

しかし、鼻づまりが続くことで口呼吸が習慣化し、その結果として顎の発育バランスが乱れ、歯並びが悪化していくという流れが起こることがあります。

矯正治療は、この悪循環に対して構造的な面からアプローチできる可能性があります。

 

特に成長期のお子さまの場合、上顎を適切に拡大することで鼻腔の容積が広がり、鼻呼吸がしやすくなるケースもあります。

すべての方に同じ効果が現れるわけではありませんが、発育段階だからこそ期待できる変化もあります。

 

呼吸は毎日の積み重ねです。

そして歯並びは、見た目だけの問題ではなく、呼吸やお口の機能、さらには将来の健康とも深く関わっています。

歯並びと呼吸の両方から、健やかな毎日を守っていきましょう。

「花粉症」や「アレルギー」歯並びの関係とは?【前編】

2026年03月7日

こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。

本格的な花粉症シーズンに入った3月。

くしゃみや鼻水、鼻づまりに悩まされている方も多いのではないでしょうか。

マスクが手放せず、夜もぐっすり眠れないという声もよく耳にします。

 

そんな中、こんなことを聞いたことはありませんか?

「矯正治療をすると花粉症などの鼻炎が良くなるって本当?」

花粉症と歯並び。

一見まったく別の話のように思えますが、実はアレルギー性鼻炎・花粉症と「歯並び」は、意外なところでつながっています。

今回は「花粉症」と「歯並び」の関係について紹介していきます。

 

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは、アレルゲン(花粉やハウスダストなど)に対する免疫反応によって、鼻の粘膜に炎症が起こる病気です。

主な症状には、次のようなものがあります。

・発作的なくしゃみ

・水のような鼻水

・鼻づまり

 

日本では患者数が増加しており、厚生労働省の報告でも、花粉症を含むアレルギー性鼻炎は年々増加傾向にあるとされています。

 

花粉症との関係

花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、植物の花粉が原因となります。

特にスギ花粉は日本人の花粉症の大きな原因とされています。

症状が慢性化すると、鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化してしまいます。

 

口呼吸が歯並びに与える影響

「鼻がつまっているから仕方なく口で呼吸している」

「気づいたら、いつも口が開いている」

こうした状態が長く続くと、歯並びや顎の発育に少しずつ影響を与えることがあります。

 

呼吸は1日2万回以上繰り返されるといわれています。

その“毎日の習慣”が、成長期の骨や筋肉のバランスに影響を与えるのです。

具体的に、口呼吸がどのように歯並びへ影響するのかをまとめました。

 

①舌の位置が下がる

本来、正しい舌の位置は「上顎に軽く触れている状態」です。

舌は上顎の内側から支える役割をしています。

 

しかし口呼吸になると、口が開いた状態が続き、舌は自然と下へ落ちます。

舌が下がるとどうなるのでしょうか。

・上顎を内側から広げる力が働かなくなる

・下の前歯を舌で押してしまう

・顎のバランスが崩れる

 

その結果、

・出っ歯(上顎前突)

・受け口(下顎前突)

・歯のガタガタ(叢生)

といった歯並びにつながることがあります。

舌は“見えない矯正装置”とも言われるほど、歯列に大きな影響を与える存在なのです。

 

②上顎の成長が十分に促されない

子どもの成長期の顎の発育は、筋肉のバランスや舌の圧によってコントロールされています。

口呼吸が続くと、舌が上顎に触れない時間が長くなります。

 

その結果、上顎が横方向に十分発達せず、狭い歯列になることがあります。

上顎が狭くなると、

・歯が並ぶスペースが不足する

・V字型の歯列になる

・前歯が前に突出する

といった変化が起こります。

 

さらに、上顎は鼻腔の土台にもなっているため、上顎が狭いと鼻腔も狭くなり、鼻呼吸がしづらくなるという悪循環に陥ることもあります。

 

③口まわりの筋力低下

口が開いた状態が続くと、唇や頬の筋肉がうまく使われなくなります。

本来、唇や頬の筋肉は歯を外側から支え、内側からの舌の力とバランスをとっています。

 

しかし口呼吸が習慣化すると、

・唇の力が弱くなる

・口を閉じる力が低下する

・前歯が前に出やすくなる

といった状態になります。

 

特に「ポカン口」と呼ばれる、無意識に口が開いている状態は要注意です。

 

④虫歯・歯周病リスクの増加

口呼吸は歯並びだけでなく、お口の環境にも影響します。

口が乾燥すると唾液の量が減少します。

唾液には、

・細菌を洗い流す

・虫歯の進行を抑える

・口臭を防ぐ

といった重要な役割があります。

口呼吸による乾燥は、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。

 

⑤顔立ちへの影響

長期間の口呼吸は、顎の発育方向にも影響します。

・下顎が後ろに下がる

・面長な顔立ちになる

・口元が突出して見える

といった変化が起こることもあります。

 

歯並びは、単に歯の問題ではなく、顔全体のバランスとも関係しているのです。

 

今日はここまで。

次回は矯正治療で、花粉症などの鼻炎はよくなるのかどうかについて紹介していきます。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私達にお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

電話03-3535-8711

  • メール相談
  • web予約

住所〒104-0061
東京都中央区銀座1-5-14 銀座コスミオンビル2F (並木通り沿い)

このページの先頭に戻る