矯正治療中は口臭がひどくなる!?気になる原因と対策【後編】
2025年06月30日
こんにちは、スウェーデン歯科です。
前回は、矯正治療中に口臭が強くなる原因について解説しました。
では、実際に自分の口臭はどの程度なのか、どうやって確認し、どんなケアを行えばいいのでしょうか?
後編では、矯正中の口臭をセルフチェックする方法と、日常生活で取り入れやすい予防法を紹介します。
矯正中の口臭セルフチェック方法
矯正中、自分の口臭が気になっても、周囲に直接聞くのはなかなか勇気がいるものです。
そこで、自宅で簡単にできるセルフチェック方法をいくつかご紹介します。
日々のケアに役立ててみてください。
・唾液のニオイを確認する
清潔なスプーンや綿棒などで舌の表面を軽くこすり、その部分のニオイを確認してみましょう。
舌苔(ぜったい:舌の表面に付着する白っぽい汚れ)には口臭の原因となる細菌が多く存在するため、口臭の有無を判断しやすい方法です。
・息をビニール袋やコップに吹き込んで確認
小さなビニール袋や紙コップに自分の息を吹き込み、密閉して数秒おいてから嗅いでみると、自分の口臭を客観的にチェックしやすくなります。
ただし、時間を置きすぎると正確な判定がしにくくなるため、2〜3秒で嗅ぐのがポイントです。
・デンタルフロスの使用後の臭いを確認
歯間に溜まったプラークが臭いの原因になることがあります。
フロスを使った後の臭いを確認することで、磨き残しの有無がわかります。
・市販の口臭チェッカーを利用
ドラッグストアなどで購入できる簡易チェッカーで、数値化してチェックできる製品もあります。
客観的な判断材料として役立ちます。
口臭を抑える対策と日々のケア
矯正治療中の口臭は、原因を正しく理解し、適切な対策を取ることでしっかりと予防することができます。
毎日のちょっとした心がけが、口内の清潔を保ち、口臭を抑える大きなポイントになります。
今日から実践できる予防法と日常的なケアのコツをご紹介します。
1. 食後の歯磨きを徹底する
外出先でも携帯用の歯ブラシや歯磨きシートなどを活用し、食後のケアを習慣にしましょう。
歯ブラシが届きにくい装置まわりは特に丁寧に磨きましょう。
2. デンタルフロス・歯間ブラシを活用
矯正中でも使用可能なタイプの歯間ブラシやフロスを使い、歯と歯の間の汚れをしっかり除去することが重要です。
ブラッシングだけでは届きにくい部分の清掃を補うことで、口臭の原因となるプラークの蓄積を防ぐことができます。
3. 唾液の分泌を促進する
キシリトールガムを噛む、水をこまめに飲む、食事の際にしっかり噛むことで唾液の分泌を促しましょう。
これにより口内が乾燥しにくくなります。
4. マウスピースの洗浄を怠らない
専用の洗浄剤や超音波洗浄機などを活用し、マウスピースを常に清潔に保ちましょう。
熱湯やアルコールでの洗浄は素材を傷めるためNGです。
5. マウスピースの保管方法に注意
使用しないときは、必ず清潔な専用ケースに入れて保管しましょう。
通気性のあるケースを選ぶことで、菌の繁殖を防ぎます。
6. 歯科医院での定期的なチェック
セルフケアに限界を感じたら、歯科医院でのプロによるクリーニングを受けるのが効果的です。
歯石やバイオフィルムも取り除け、口臭対策に繋がります。
まとめ|矯正中も丁寧なケアで口臭予防
矯正治療中の口臭は、放置すればストレスや対人関係にも影響を与えかねません。
しかし、原因を理解し、日々のケアに少し工夫を加えることで、口臭を抑えることは十分可能です。
将来的には歯並びが整い、より清潔で健康的な口腔環境が手に入るはずです。
矯正期間中も快適に過ごせるよう、丁寧なケアを継続していきましょう。