スマホ首(ストレートネック)と噛み合わせの意外な関係【後編】
2026年02月27日
こんにちは、スウェーデン歯科です。
前回はスマホ首が顎の位置をずらし、それが噛み合わせのズレにつながること、また悪い姿勢が口周りの筋肉バランスを崩すことがあると紹介しました。
姿勢の乱れは、顎の位置や筋肉の使い方だけでなく、舌の位置や呼吸の仕方にも大きく関係しており、これらが間接的に歯並びや噛み合わせを悪化させてしまうケースもあります。
特に注目したいのが、「低位舌(ていいぜつ)」と「口呼吸」です。
スマホ首や猫背の姿勢が続くことで、舌が本来あるべき位置から下がり、口呼吸が習慣化してしまうと、歯並びを内側から支える力が弱まり、出っ歯や噛み合わせのズレにつながることがあります。
そこで今回は、スマホ首(ストレートネック)が噛み合わせに間接的にもたらす悪影響について紹介していきます。
スマホ首(ストレートネック)が噛み合わせに与える影響

スマホ首と深く関係する「低位舌(ていいぜつ)」と「口呼吸」とはどういうことなのでしょうか。
スマホ首と歯並び・噛み合わせの関係を見ていきましょう。
舌の位置がカギになる「低位舌(ていいぜつ)」
姿勢と歯並びの関係で、特に重要なのが舌の位置です。
本来、舌はリラックスした状態で上顎に軽く触れており、歯列を内側から支える役割を担っています。
この舌の支えがあることで、唇や頬からの圧力とバランスが取れ、歯並びが安定します。
しかし、猫背やストレートネックの姿勢が続くと、頭が前に出て首や顎まわりの筋肉が緊張しやすくなります。
その影響で、舌が本来の位置を保てず、下に落ちた「低位舌(ていいぜつ)」の状態になりやすくなります。
舌が上顎に当たらない状態では、前歯を内側から支える力が弱まり、唇や頬の力の方が強くなります。
その結果、前歯が前方へ押し出されやすくなり、出っ歯や開咬などの歯並びの乱れにつながることがあります。
口呼吸と歯並びの悪循環
また、スマホ首のように頭が前に出た姿勢になると、気道が狭くなり、鼻呼吸がしにくくなることがあります。
その結果、無意識のうちに「口呼吸」が習慣化してしまうケースも少なくありません。
特に、スマホ操作中やデスクワーク中に口が開いている方は注意が必要です。
口呼吸が続くと、口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
それだけでなく、舌や口周りの筋肉の働きが低下し、噛み合わせにも影響を及ぼします。
舌の筋力が弱くなることで、噛む力や飲み込む力が低下し、顎の筋肉バランスも崩れやすくなります。
こうした変化が重なることで、噛み合わせの乱れが進行しやすくなり、低位舌や歯並びの悪化をさらに助長するという悪循環に陥ることがあります。
不正咬合が引き起こすさまざまなトラブル

噛み合わせや歯並びが乱れると、見た目の問題だけでなく、日常生活にも影響が出ることがあります。
・食べ物をうまく噛めない
・発音しにくくなる
・顎関節症の原因になる
・頬や口元の筋肉バランスが崩れる
・顔の歪みにつながる
特に成長期の子どもや若い世代では、長時間のスマホ使用による姿勢の悪さが、顎の成長や歯並びに影響し、将来的に歯列不正につながる可能性もあります。
今日からできるスマホ首・口元のセルフケア

スマホを完全に使わない生活は難しいですが、日常の意識で負担を減らすことは可能です。
・スマホを見るときは、できるだけ目線の高さに近づける
・長時間続けて使用しない
・こまめに首や肩を動かす(特に寝る前のストレッチが効果的)
・顎が前に出過ぎないように意識する
・鼻呼吸を意識し、舌の先を上顎に軽く当てる習慣をつける
こうした小さな積み重ねが、スマホ首の予防につながり、舌や顎の正しい位置を保つ助けになります。
まとめ|スマホ時代こそ「姿勢・舌・呼吸」を意識

スマホ首(ストレートネック)は、首や肩の不調だけでなく、顎の位置、舌の使い方、呼吸の癖を通して、歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼします。
歯並びの変化は、気づかないうちに少しずつ進行することも少なくありません。
「前歯が出てきた気がする」「噛み合わせに違和感がある」と感じたら、早めに歯科でのチェックを受けることが大切です。
スマホと上手に付き合いながら、姿勢・舌・呼吸を整え、口元の健康を守っていきましょう。






