リテーナーをしても「後戻り」が起こる理由【前編】
2024年05月13日
こんにちは。スウェーデン歯科です。
GWが終わり早一週間。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今年のGWは夏日を観測した地域も多かったそうです。
これから益々暑くなっていくので、体調管理には気を付けていきましょう。
さて、今日は「リテーナー(保定装置)」についてのお話です。
矯正治療後「後戻り」と言って、きれいに並べた歯並びが元の状態に戻ってしまうことがあります。
これを防ぐために装着するのがリテーナーです。
しかしリテーナーを装着していても、後戻りしてしまうことがあります。その原因について今日はお話します。
原因① 装着時間が「不十分」
まず原因として考えられるのは、そもそもの装着時間が「短い」ということです。
リテーナーの装着時間は患者さんによって異なりますが、治療後6カ月は歯が動きやすいため、1日20時間以上リテーナーを装着することが推奨されます。
リテーナーを装着する保定期間の目安は、矯正治療期間と同等です。
例えば、矯正期間が2年だった人は保定期間も2年程度になります。
会話や食事がしづらいかもしれませんが、せっかくきれいに並んだ歯を維持するためにも、歯科医師の指示を守って装着しましょう。
原因② お口周りの「悪癖」
頬杖をつく、横向きに寝るなど、顎に負担が掛かる習慣がある場合、後戻りしやすくなります。特に、頬杖をつく癖がある人は要注意です。無意識に頬杖をついていると、前歯が押し出され、出っ歯になってしまうリスクがあります。
また、舌を歯で押す癖がある人も注意が必要です。
頬杖と同じように出っ歯になるリスクに加えて、歯と歯の間に隙間ができてしまう可能性もあります。
原因③ 「親知らず」の影響
親知らずが横や斜めに生えている場合、親知らずが他の歯を圧迫し、歯並びが崩れてしまうことがあります。
真っすぐに生えている場合は問題ありませんが、こうしたリスクも考慮して、矯正治療を行う際は、親知らずの抜歯をした上で治療を行うことをおすすめします。
原因④ リテーナーの「変形」や「破損」
リテーナーの変形や破損も後戻りの原因となります。
例えば、「保管を雑にしてしまう」「装着やお手入れの際の力が強い」「歯ぎしりをしている」などが原因として挙げられます。
リテーナーは毎日使用するものですので、丁寧に扱うように心がけましょう。
外出先で外す場合は、必ず専用のケースに保管をお願いします。
また、歯ぎしりなど強い力が加わるような癖がある方は、歯科医師に相談し、適切に使用できるようにしましょう。
リテーナーはきれいにした歯並びを維持するために欠かせないものです。
装着、洗浄をきちんと行い、適切に使用しましょう。
さて、次回は、後戻りしてしまった歯並びの改善方法についてご紹介します。
次回の更新もお楽しみに!