歯列矯正と顎関節症の関係は?症状を改善できる?【後編】
2025年08月12日
こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。
さて前回は、顎関節症の主な症状や原因、そして歯列矯正との関係についてお話ししました。
歯列矯正を行うことで顎関節症の症状が改善された人もいれば、逆に矯正中に顎関節症の症状が出る人もいるとわかりました。
それでも顎関節症は矯正治療によって改善されるケースが多くあります。
今回は、顎関節症の方が矯正治療を受ける際の進め方について紹介します。
また、矯正治療後、治療がきっかけで顎関節症が悪化するケースもあるようです。
これはどのようなケースか、具体的にご紹介します。
顎関節症の方が矯正治療を受ける際の進め方

矯正治療を受けると、顎関節症の症状が改善される可能性があります。
矯正治療を受ける場合には、まず顎関節症であることを医師に伝えましょう。
矯正治療で顎関節症の症状が改善できる可能性がある一方で、歯を移動させることにより悪化する可能性もあるからです。
顎関節症の症状がある場合の矯正治療は、次のように治療は進むことが多いです。
精密な診査・診断の実施
矯正治療を開始する前に、まず顎関節の状態を含めた精密な診査・診断を行うことが重要です。
具体的には、レントゲン撮影、CTスキャン、口腔内スキャン、顔面写真撮影などを通じて、顎関節や歯列、顎骨の状態を詳細に把握します。
これにより、顎関節症の原因が噛み合わせによるものか、他の要因によるものかを見極め、適切な治療方針を立てることができます。
顎関節症の症状の安定化
顎関節症の症状が強く出ている場合は、矯正治療を始める前に症状の安定させるのが望ましいと言われています。
顎関節症の治療にはいろいろとありますが、様々な治療を通じて、顎関節の状態を安定させることが矯正治療の成功につながります。
特に、痛みや口を開くのが難しい場合などは、まずこれらの症状を軽減させることが優先されます。
治療計画の立案
検査をし、症状が安定した上で、矯正治療の目的や方法、期間などについて治療計画を立てていきます。
特に治療中の注意点やリスクについては、患者さん自身の理解が治療する上において大変重要なポイントとなります。
治療中に症状が一時的に悪化する可能性があることを事前に知っておき、またその際にはどのような対策をとるのかについて、医師と相談しながら決めておいた方がいいでしょう。
矯正治療中に顎関節症の症状が出たら

矯正治療によって顎関節症の症状を改善する場合もありますが、逆に治療中に症状が悪化するケースもあるようです。
以下に、矯正治療がきっかけで顎関節症の症状が悪化、もしくは症状が出たらどのようにすればいいのでしょうか。
まずは医師に相談し治療計画を見直し
矯正装置による負荷が原因と考えられる場合、治療の一時停止または力を弱める調整が行われます。
医師が装置を外す、調整をゆるめることで症状が改善するケースがほとんどです。
関節雑音だけで生活に支障がなければ、治療を続行しながら経過を観察することもありますが、ひどい痛み・開口障害がある場合は休止されることが多いです。
保存療法によるセルフケアを実施
軽い症状の場合は顎周囲のマッサージやストレッチによって改善されることもあります。
こめかみや首筋・鎖骨にかけて、円を描くようにほぐすと顎関節への負担が緩和されます。
また、食事を柔らかいメニューに変えたり、食いしばりの癖や頬杖などの生活習慣を改善することも、症状の緩和につながります。
症状が長引く場合
痛みが継続する場合は、消炎鎮痛剤などの処方や理学療法を行うこともあります。
まとめ:治療を検討する前に必ず医師に相談を

顎関節症の方が矯正治療を受けると、噛み合わせの改善等で、症状が改善される可能性があります。
しかし、矯正治療を検討する際は、まず精密な検査を受け、症状が安定してから矯正治療を始めることが望ましいです。
患者さん自身も矯正治療中に起こりうる症状の悪化について、きちんと理解をしておくことが大切です。
治療中に異変があれば、すぐに担当医へ相談し、計画の見直しを行うようにしましょう。






