気になる「前歯」の部分矯正!治療期間や治療費の相場が知りたい!【後編】 銀座
2021年08月25日
前回は、前歯の部分矯正の方法や部分矯正にかかる一般的な期間についてご紹介しました。
全体矯正に比べ、治療期間が短いのがメリットである部分矯正ですが、治療費の相場はどうでしょうか。
また、部分矯正を行う上での注意点についてもまとめたので、参考にしてみてください。
前歯の部分矯正にかかる治療費の相場は?
前歯の部分矯正にかかる、費用の相場はどのくらいでしょうか。
両顎とも(上下とも)前歯を4~6本程度を部分矯正する際にかかる費用を、治療に使う装置ごとに、全体矯正と比較しました。
【ワイヤー矯正の場合】
・部分治療…約30万円~80万円
・全体矯正…約60万円〜110万円
症例が複雑なほど、費用は多くかかる傾向があります。
【裏側(舌側)矯正の場合】
・部分治療…約45万円~95万円
・全体矯正…約75万円〜150万円
裏側矯正の場合も、症例によって費用が大きく異なります。
表側矯正の費用に加算されることが多いです。
【マウスピース矯正の場合】
・部分治療…約33万円~55万円
・全体矯正…約70万円~100万円
マウスピース矯正にも種類がありますが、上記の費用は「インビザライン矯正」での相場です。
【セラミック矯正の場合】
・1本…約5万円~10万円
セラミック矯正の場合、歯1本1本にかかる費用で計算されます。
上下6本ずつ部分矯正するとしたら、治療費は約60万円~120万円です。
そのため、全ての歯をセラミック矯正で行う方は少ないと思いますが、治療する歯の本数が少ない方が、かかる費用は少なくなります。
どの矯正方法の場合でも、全体矯正よりも部分矯正の方が治療自体の費用は抑えられるということが分かりますね。
また、装置の調整等で通院が必要になりますが、矯正期間が短い分、全体治療と比べて通院費も抑えられます。
その他、矯正治療には矯正前のカウンセリング、検査費用、矯正後の後戻りを防ぐための保定期間中の通院費や、リテーナー(保定装置)の費用もかかります。
部分矯正をする際の注意点
部分矯正は矯正期間も短く、費用も抑えられる分、手軽にできる矯正治療と思われがちですが、以下のような注意点もあります。
【注意点①適応できない症例もある】
部分矯正はどんな症例でも可能というわけではありません。
前歯が少し重なっている程度であれば、歯を少し削ることで、歯を並べるスペースが確保できます。
しかし、大きく重なっている場合は、抜歯が必要になることもあります。
抜歯する場合、抜く歯によっては全体的な矯正が必要になり、部分矯正の範囲では収まらないことも。
また、歯並びの悪さが骨格自体に問題がある場合も、全体的な矯正が必要になります。
【注意点②噛み合わせは矯正できない】
前歯だけの部分矯正なので、奥歯の噛み合わせまでは矯正できません。
そのため、元々噛み合わせにも問題がある場合は、部分矯正ではなく、全体矯正を薦められることもあります。
また、前歯の部分矯正をすることで、奥歯の噛み合わせに影響が出てしまうことも。
噛み合わせに影響が出る可能性がある場合も、全体矯正を薦められることがあるでしょう。
【注意点③簡単な矯正というわけではない】
部分矯正は期間が短く、治療費の相場もリーズナブルなので、簡単な矯正治療だと思われる方もいるかもしれません。
しかし、噛み合わせに影響しないよう、治療の範囲ではない、動いて欲しくない歯をいかに動かさずに治療するかという点も考慮しなければいけない治療です。
まとめ
前編、後編に渡り、2回に分けて前歯の部分矯正にかかる期間、費用についてご紹介しました。
全体矯正と比べて、期間は短く、また費用も抑えて治療できる部分矯正ですが、注意点もあります。
部分矯正ができるかどうか、向いているかどうか、まずは歯科医院にて相談してみましょう。