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虫歯や歯周病でも歯列矯正できるの?【前編】銀座

2023年01月19日

「歯列矯正を受けたいけど虫歯があるんです」

「歯周病だと歯列矯正できないって本当ですか?」

 

歯列矯正を考えている方の中には、このようなお悩みを持つ方もいらっしゃいます。そこで今回は、虫歯や歯周病があるケースでの矯正治療についてお伝えしたいと思います。

 

虫歯や歯周病という病気について

歯列矯正を受けるには、基本的にお口の中が健康な状態であることが理想です。まずは虫歯や歯周病がどのような病気か改めて理解しておきましょう。

 

《虫歯ってどんな病気?》

虫歯を簡単に表現すると、歯の表面のカルシウムが溶けてしまう病気です。歯垢(プラーク)の中にいる虫歯菌が酸を出すことで歯がもろくなり、最終的には穴が開いてしまいます。虫歯は初期の段階では自覚症状もなく、痛みなどで気づいた時点ではかなり進行している状態です。虫歯菌はどなたのお口の中にもいますので、日ごろのケアと定期的なデンタルチェックで予防しましょう。

 

《歯周病ってどんな病気?》

歯周病は、プラークに含まれる細菌によって起こる感染性の病気です。歯と歯ぐきのすき間に入り込んだプラークが、歯ぐきを炎症させて歯肉炎を発症します。さらに症状が進行すると、歯の土台となる骨を溶かしてしまうため、次第に歯がグラグラしてきます。進行した歯周病は、放置してしまうと最後には歯が抜けてしまうこともある怖い病気です。

 

虫歯や歯周病があっても歯列矯正はできる?

虫歯や歯周病がある場合、原則的には歯列矯正をそのまま行うことはできません。症状によって並行できるケースもありますが、まずは病気の治療を優先してから矯正治療に入ります。

 

《虫歯がある場合の歯列矯正》

虫歯がある場合、症状に合わせて詰め物や被せ物をする治療です。マウスピース矯正は、軽度の虫歯であれば歯列矯正と並行できるケースもあります。しかし、虫歯の進行によっては歯の形が変わってしまい、マウスピースが合わなくなるというリスクがあるのです。また、ワイヤー矯正は装置が外せないため進行した虫歯は治療できません。

 

《歯周病がある場合歯列矯正》

歯周病は歯茎に炎症が起きており、さらに進行している場合は土台の骨が溶け始めている可能性があります。

 

歯列矯正治療は、歯や土台部分の歯根膜に強い力をかけて歯を移動していく治療です。そのため、歯周病の方は歯ぐきや土台となる骨が弱っているため、歯を適切に移動することが難しくなります。特に、歯周病が重度の場合は矯正治療によって歯が抜けてしまうリスクもあります。

 

矯正中に虫歯や歯周病になってしまった場合

矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまった場合も、基本的には病気の治療を優先します。

 

《マウスピース矯正中の場合》

マウスピース矯正は、アライナー(矯正器具)の取り外しが可能な矯正方法です。そのため、虫歯や歯周病が軽度であれば、歯列矯正と並行して治療できるケースもあります。ただし、症状が進行している場合は予期せぬトラブルを避けるため、矯正を中断して病気の治療を優先します。

 

《ワイヤー矯正中の場合》

病気が進行している場合は、一度ブラケットとワイヤーを取り外して病気を治療します。

 

ワイヤー矯正は、治療が終わるまで装置を取り外せない歯列矯正です。そのため、よほど症状が軽度でない限り、装置がある状態では虫歯や歯周病を治療できません。進行した虫歯は被せ物をしますし、歯周病の場合は歯周ポケットを掃除する必要があります。

 

今回は、虫歯や歯周病がある方が歯列矯正を行う際の注意点と治療の流れをご説明しました。次回の【後編】では、矯正中に虫歯や歯周病にならないための予防についてお伝えします。

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