「歯並びと声の出し方」滑舌・発音に影響はある?【前編】
2025年11月7日
こんにちは、スウェーデン矯正歯科です。
だんだんと気温が下がり、あっという間に年末が近づいてきますね。
来年に向けて、何か新しいことを始めようなか・・・と考えていらっしゃる人もいるかもしれません。
そんな中で、「自分の話し方や声」に意識を向ける人も多いのではないでしょうか。
歯並びが悪いせいで、滑舌が悪くなったり、発音がこもったりすると感じたことがある方もいるでしょう。
実は、歯並びやかみ合わせは見た目だけでなく、声の出し方や発音の明瞭さにも深く関係しています。
そのため、歯並びが整うことで、笑顔の印象が良くなるのはもちろん、声の響きや話し方が変わるケースもあります。
特に、人と接する仕事をしている方や、プレゼン・接客などで「伝わる声」を意識する方にとっては、歯並びと発音の関係は見逃せないポイントです。
今回は、歯並びが滑舌・発音・声の響きに与える影響について紹介していきます。
声を出すしくみと「口の中の形」の関係

声は、肺から出る息が声帯を通り、口や鼻などの空間で共鳴することで作られます。
このとき大切なのが、舌・唇・歯・顎の位置関係です。
これらがわずかにずれるだけでも、空気の流れ方や音の響きが変わり、発音に影響します。
たとえば「さ行」や「た行」は、舌先を上の歯の裏につけて発音します。
「ぱ行」や「ま行」は唇をしっかり閉じることで音を作ります。
このとき歯並びが乱れていると、舌や唇が正しい位置に届かず、息が漏れたり音がこもったりするのです。
歯並びが滑舌や発音に影響する原因

先述したように、歯並びが整っているかどうかは、声の出し方や滑舌の良し悪しにも深く関わっています。
では、なぜ歯並びが発音や声に影響を与えるのでしょうか。
原因①舌が自由に動かせないから
歯並びがガタガタしていたり、歯が内側に傾いていたりすると、舌が正しく動けません。
舌が歯にぶつかって動きを制限され、「た行」「な行」「ら行」など、舌を上顎に当てる音が不明瞭になりやすくなります。
特に、受け口(下の歯が前に出る)や出っ歯(上の歯が前に出る)では、舌の位置が本来より前や後ろにずれるため、発音の正確さが落ちる傾向があります。
原因②空気の通り道が乱れるから
歯並びが悪いと、口の中で空気が通る経路が乱れます。
たとえば、前歯にすき間がある「すきっ歯」では、空気がそこから漏れてしまい、「さ」「す」などの歯擦音が弱く聞こえます。
また、上下の前歯が噛み合っていない「開咬(かいこう)」の人は、前歯で空気を遮断できないため、「ぱ行」「た行」などの破裂音を出しづらくなることがあります。
こうした場合、本人はしっかり発音しているつもりでも、相手には「息が漏れる」「こもった声」として伝わってしまうのです。
原因③唇が閉じにくいから
出っ歯の人や上顎が前に出ている人は、唇を自然に閉じることが難しくなります。
唇を閉じないと発音できない「ぱ行」「ま行」「ば行」は特に影響を受けやすく、口元が緊張していると話し方もぎこちなくなりがちです。
また、唇が閉じにくい状態では口呼吸になりやすく、唇や舌の筋力が弱まるため、発音がさらに不安定になることもあります。
原因④声がこもる・響かないから
歯並びや顎の形は、声の「共鳴」にも影響します。
上顎や下顎の位置がずれていると、口腔内の空間が狭くなり、声がこもったり響きが弱くなったりすることがあります。
人によっては「鼻に抜けるような声」になったり、「こもった声」と感じることもあります。
特に顎が小さい人は、舌の置き場が狭くなるため、共鳴する空間が十分に確保できず、発音がこもりやすい傾向があります。
滑舌が悪くなりやすい歯並びの特徴

滑舌や発音に影響しやすい歯並びには、いくつかの特徴があります。
出っ歯(上顎前突)
まず代表的なのが出っ歯(上顎前突)です。
上の歯が前に出ていると唇が閉じにくく、「ぱ」「ま」「ば」などの音が不安定になります。
受け口(反対咬合)
次に多いのが受け口(反対咬合)で、舌の動きが制限され、「た行」「な行」「ら行」などの音が濁りやすくなります。
開咬
また、開咬と呼ばれる前歯が噛み合わないタイプは、息が前に漏れてしまうため破裂音が出にくくなります。
さらに、すきっ歯は「し」や「す」などの歯擦音で空気が漏れやすく、発音が不安定になることがあります。
このように、歯並びが発音の物理的な動きを妨げることで、滑舌が悪くなるケースは少なくありません。
今日はここまで。
次回は矯正治療をすれば、このような滑舌や発音は改善されるのかどうかについて紹介します。

























