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噛み合わせの治療法と歯列矯正費の基準【後編】

2023年06月27日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

今回は前回の【前編】に引き続き、噛み合わせの治療法と歯列矯正費の基準についてご紹介していきます。【後編】は以下の項目の解説です。

 

・噛み合わせの治療法の種類

・矯正治療が必要な噛み合わせ

・矯正治療で噛み合わせを治す場合の費用の基準

 

噛み合わせの治療法の種類

 

噛み合わせを改善する治療法には、以下の大きく3つがあります。

 

①矯正治療

 

噛み合わせの改善で最も多く選択されるのは矯正治療です。代表的な方法に、「ワイヤー矯正(表側・裏側)」と「マウスピース矯正」があります。さらに、これらの治療法は全体的に噛み合わせを治す「全体矯正」と、噛み合わせが気になるところだけを治療する「部分矯正」に分けられます。一般に、部分矯正のほうが治療期間は短く、費用も安いのが特徴です。

 

②外科的矯正治療

 

あごの大きさや形が問題で噛み合わせが悪く、通常の矯正治療では改善が難しい場合は手術を併用した外科的矯正治療を検討します。

 

③補綴(ほてつ)治療

 

補綴(ほてつ)治療は、人工物を補って噛み合わせを改善する治療法です。むし歯で歯が大きく欠けた場合は、詰め物や被せ物で噛み合わせを回復していきます。また、歯周病などで歯を失った場合は、ブリッジやインプラント、入れ歯などで代わりとなる歯を補って噛み合わせを改善します。

 

 

 

矯正治療で治しておきたい噛み合わせ

 

【前編】でご紹介したように、噛み合わせが悪くなる原因にはいくつかあり、その原因によって治療の方法も異なります。一般に、「生まれつき」や「悪習癖」が原因で噛み合わせが悪い場合は、矯正治療による改善が必要です。その具体的な噛み合わせを以下にご紹介していきましょう。

 

下顎前突(受け口・しゃくれ)

 

下顎前突は上下の歯で噛んだときに、下の前歯が上の前歯よりも前方に出てしまう噛み合わせです。一般に「受け口」「しゃくれ」と呼ばれる噛み合わせがこれにあたります。

 

上顎前突(出っ歯)

 

上顎前突は一般に「出っ歯」と呼ばれる噛み合わせで、上下の歯で噛んだときに上の前歯が下の前歯よりも大きく前に突き出した状態になります。

 

過蓋咬合(かがいこうごう)

 

過蓋咬合は上下の歯で噛んだときに、上の前歯が下の前歯に大きく被さる状態になる噛み合わせです。下の前歯が見えなくなるほど、上の前歯が深く噛みこみます。

 

 

開咬(かいこう)

 

開咬は奥歯で噛んだときに、上下の前歯が離れている噛み合わせです。前歯が閉じないため、麺類やパンなどを前歯で噛み切ることができません。

 

 

矯正治療で噛み合わせを治す場合の費用の基準

矯正治療にかかる費用の目安

 

先に項目でご紹介したように、噛み合わせを治す矯正治療には「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類の治療法があります。さらに、ワイヤー矯正は装置を歯の表側に装着する「表側矯正」と、裏側に装着する「裏側矯正」の2つのタイプに分かれます。それぞれの治療の目安は以下の表の通りです。

全体矯正 部分矯正
ワイヤー矯正(表側矯正) 70万円~120万円 30万円~60万円
裏側矯正 100万円~160万円 50万円~80万円
マウスピース矯正 70万円~100万円 20万円~50万円

 

「矯正治療費」以外でかかるもの

上記の表で示した費用のほかにも、矯正治療ではカウンセリングや検査、装置の調整費用などが別途かかります。費用の目安は以下の通りです。

 

・カウンセリング・相談料:無料~5,000円前後

・精密検査・診断料:20,000円~50,000円前後

・調整料:5,000円~10,000円前後

 

 

 

まとめ|噛み合わせが気になる方は「無料矯正相談」でお気軽にご相談ください

 

噛み合わせは生まれつきや悪習癖のほか、むし歯や歯周病、過去の歯科治療でも悪くなることがあります。生まれつきや悪習癖が原因による噛み合わせについては、多くのケースで矯正治療が必要です。

 

スウェーデン矯正歯科では矯正治療に関する個別無料相談を実施しております。ご自分の噛み合わせに自信のない方、悪い噛み合わせによるリスクが心配な方は、ぜひ当院の無料相談でお気軽にご相談ください。

 

 

噛み合わせの治療法と歯列矯正費の基準【前編】

2023年06月26日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

突然ですが、皆さんはご自分の噛み合わせに自信はありますか?

 

いきなりこう問われても、そもそも自信の持てる噛み合わせとはどんな状態なのか、どのように噛んでいるのが正解なのかがわからないと答えようがありません。また、仮に噛み合わせに自信がないと感じていても、治療で治したほうがいいのか、どのぐらい費用がかかるのかがわからずそのまま放置している方も少なくないでしょう。

 

そこで今回は、噛み合わせが悪い原因やそれによって起こりやすいトラブル、さらにその治療法や矯正治療でかかる費用などを前編・後編の2回に分けてご紹介します。

 

前編は以下についての解説です。

 

・良い噛み合わせの基準

・噛み合わせが悪くなる原因

・噛み合わせが悪いと起こりやすい症状・トラブル

 

 

良い噛み合わせの基準

 

矯正歯科で理想とする噛み合わせの基準は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものを3つご紹介します。自分の噛みあわせがどのくらい当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。

 

①上下の前歯の中心(正中)の位置

 

上下の歯を噛み合わせたときに、上の前歯の中心(正中)と下の前歯の中心が縦に一直線にそろっているのが理想的な噛み合わせの第一条件です。この中心がずれている場合は、あごが左右のどちらかに歪んでいる可能性があります。

 

②上下の前歯の位置関係

 

理想的な噛み合わせでは、上下の歯を噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯よりも2~3㎜ほど前方に位置します。さらに、上の前歯の先端が下の前歯に2~3㎜ほど覆い被さるのが合格ラインです。

 

 

③奥歯の噛み合わせ(1歯対2歯)

 

上下の歯を噛み合わせたときに、上の奥歯の1本が下の2本の奥歯(下の奥歯の1本が上の2本の奥歯)の間に噛みこんでいると、食べ物がバランスよく噛めます。この状態を歯科では「1歯対2歯の噛み合わせ」と呼んでいます。

 

 

 

噛み合わせが悪くなる原因

 

 

 

生まれつきによるもの(遺伝)

 

子どもの顔が親に似ることからもわかるように、あごの形や大きさ、噛み合わせには遺伝的な要因も大きく関係します。また、生まれつき歯の数が少なかったり、あるいは多かったりする場合も噛み合わせが悪くなります。

 

口呼吸

 

口呼吸をすると上あごが十分な大きさに広がらず、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまいます。これは、口呼吸によって本来は上あごに位置する舌が下方(下あご側)に下がってしまうためです。上あごは唇と舌から受ける力のバランスで適切な大きさに整えられますが、口呼吸により舌から受ける力が弱くなると、正しい大きさに育たなくなります。

 

 

悪習癖(爪を噛む・頬杖・舌を前に突き出すなど)

 

噛み合わせは普段何げなくやってしまうクセによっても影響を受けるため注意が必要です。例えば、頬杖をつくクセのある人は、あごに外側から余計な力が加わることで噛み合わせにズレを生じやすくなります。このように噛み合わせを悪くするクセ(悪習癖)はほかにも、「爪を噛む」「唇を噛む」「舌を前に突き出す」「指しゃぶり」などがあります。

 

 

むし歯・歯周病

 

むし歯で歯が大きく欠けたり、歯周病で歯がグラグラ揺れたりするのも噛み合わせを悪くする原因になります。また、むし歯や歯周病が原因で歯を失った場合、抜けたままの状態で長く放置すると空いているスペースに向かって歯が傾いたり動いたりして、噛み合わせが悪くなります。

 

歯科治療

 

歯科治療で入れる詰め物や被せ物、入れ歯などの形状が不適切な場合、噛み合わせの異常を生じてしまうことがあります。

 

噛み合わせが悪いと起こりやすい症状・トラブル

自分ではあまり気にならなくても、悪い噛み合わせをそのまま放置すると、以下のようなリスクをともなうため注意が必要です。

 

顔の歪み

 

左右いずれかの噛み合わせが悪くてものが噛みづらいと、噛みやすいほうばかりで食事をする傾向が強くなります。そうすると口周りの筋肉のバランスも悪くなり、顔に歪みが生じてしまうことがあります。

 

顎関節症

 

噛み合わせが悪いとあごの関節に大きな負担がかかります。その状態が長く続くと、「口が開けにくい」「口を開けると音がなる」といった顎関節症を引き起こしやすくなります。

 

肩こり・頭痛などの不調

 

上下の歯が正しい位置で噛み合わないと、それらを支える筋肉のバランスも崩れていきます。そして、そのバランスの変化はやがて周囲の首や肩の筋肉にも影響が及び、首のコリや肩こりを引き起こすことになります。さらに、首や肩の筋肉の緊張によって首まわりの血流が悪くなると、それが頭痛の引き金になることもあるため注意が必要です。

 

歯周病

 

上下の歯が均等に噛み合わず、一部に噛む力が強くかかるような噛み合わせでは、噛みこみの強い部分ほど歯ぐきや骨への負担も大きくなります。これにより、他の部分よりも歯周病の発症や進行のリスクが高くなります。

 

前編では、噛み合わせが悪くなる原因やそのリスクを中心に解説しました。後編では、噛み合わせを治す治療法やその費用などをご紹介していきます。

初診相談

2023年06月6日

こんにちは🌞

スウェーデン矯正歯科、歯科衛生士の矢作です。

 

本日は当院の初診相談の流れについてご説明いたします。

 

 

 

1、受付

来院されましたらまずは受付を済ませていただきまして、

問診票をお渡ししますので記入をお願いしております。

 

 

2、問診

問診票の記入が終わり、予約時間になりましたら診療室にご案内します。

 

 

まずは歯科衛生士が歯並びや矯正装置に関する希望や治療に対する不安等をお聞きしています。

 

 

3、診察

その後歯科医師が顔貌、お口の中を状態を診ます。

 

 

4、説明

問診、口腔内・顔貌所見により矯正治療の必要性や考えられる治療方法、

矯正装置、治療期間などをご説明します。

 

 

矯正治療をご希望であれば、次のステップは『検査』になります。

 

 

矯正相談は予約制となっております。

ご予約希望の場合はお電話でご連絡をいただくか(電話番号03-3535-8711)、

当院ホームページの初診Web予約からお問い合わせください^^

当院へのアクセスは銀座一丁目駅「5番出口」が最短です。

2023年06月1日

スウェーデン矯正歯科の最寄り駅は「銀座一丁目駅」ですが、

以前よりご案内している「6番出口」は現在工事中の為、封鎖されております。

 

現在は、「銀座一丁目駅」「5番出口」から出て頂くと、最短で当院までお越し頂けます。

 

 

からお越し頂く場合は、「C8出口」から出て頂き、並木通り沿いに真っ直ぐ歩いて頂くと分かりやすいです。

(※B4出口は現在工事中の為封鎖されております。)

「幸稲荷神社」がある細い道を中程まで入ってきて頂くと、「銀座コスミオンビル」がございますので、入り口ドアを開けて頂き、エレベーターで2階までお越しください。

 

 

ちなみに、「GINZA Global Style」さんのお店が入っているビルの地下に、とっっても美味しいイタリアンのお店があります🍝

どのお料理も絶品なので、銀座へお越しの際は、是非行ってみてください♪

 

 

「歯列矯正」で歯が動きやすいのはどんな人【後編】

2023年05月30日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

今回は前回に引き続き、「歯列矯正で歯が動きやすい人」というテーマを解説していきます。

 

【前編】では、歯列矯正にかかる期間や歯が動きやすい人の特徴をご紹介しました。【後編】では以下の3つの項目を詳しく解説していきましょう。

 

・歯列矯正で歯を動きにくくする3つの要因

・歯列矯正で歯が動くスピードを速めるには?

・歯列矯正を長引かせないために注意したいこと

 

歯列矯正で歯を動きにくくする3つの要因

スタート時点の歯並びの状態が同じでも、次の3つの要因がある場合は通常よりも歯列矯正に時間がかかってしまうことがあります。

 

歯並びを悪くするクセや習慣

 

歯並びや歯の動きは普段の何気ない習慣やクセにも影響を受けます。具体的なものに、以下のようなクセ・習慣があります。

 

□舌癖(舌を噛む・舌を歯に押しつけるなど)

□口呼吸

□唇を噛む・爪を噛む

□指しゃぶり

□頬杖

 

治療が始まっても上記のような習慣やクセが残っていると、それが治療の妨げとなって歯が動きにくくなったり、動いた歯が後戻りしたりする可能性が高くなります。

 

歯ぎしり・食いしばり

 

歯ぎしり・食いしばりなどで歯に垂直方向(噛む力)が日常的に強くかかると矯正力がうまく働かず、歯の動きが遅くなる傾向があります。また、歯ぎしり・食いしばりのある人は矯正装置が外れたり、破損したりしやすいのも、治療が長引く要因になります。

 

アンキローシス(骨性癒着)

 

歯とそれを支える骨の間には「歯根膜(しこんまく)」というクッションが存在し、このクッションの周囲に骨の吸収や新生に関わる細胞が多く存在しています。一方で、歯の中にはこの歯根膜が存在せず、歯と骨が直に結合(癒着)しているものが稀に存在します。これを専門的に「アンキローシス」といいますが、アンキローシスを起こした歯は矯正力をかけても動かすことができません。アンキローシスを生じている歯の歯列矯正では、通常とは異なる特殊なアプローチが必要になります。

 

歯列矯正で歯の動くスピードを速めるには?

歯列矯正でできるだけ歯をスムーズに動かし、治療期間を短縮する方法に以下の2つがあります。

 

技術力の高い矯正歯科医を選ぶ

 

歯列矯正の精度や仕上がりは、実際に治療をする歯科医の技術力によっても大きく左右します。歯列矯正の実績が豊富な歯科医は個々の症例に応じて効率の良い治療法や装置の選択にも長けており、最短でゴールに向かう道筋を立てるのも得意です。可能な限り早く、最短で治療を進めたい場合は、このような歯列矯正の知識や実績を備えた専門医を探していきましょう。

 

先進的な治療を組み合わせる(インプラント矯正など)

 

昔と比べて歯列矯正の装置や治療法の種類はバラエティに富み、近年は歯の動くスピードを速くし、治療期間を短縮する治療法や装置が誕生しています。

 

例えば、歯列矯正にインプラントを組み合わせた「インプラント矯正(歯科矯正用アンカースクリュー)」と呼ばれる治療もその1つです。この方法はチタン製の小さな医療用ネジを顎の骨の中に埋め込み、それを固定源にして歯を動かしていきます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正に組み合わせることで歯が効率的に動き、トータルの治療期間を短縮することができます。

 

費用は別途かかりますが、このような先進的な治療を組みわせることも治療を早く終わらせる手段の1つでしょう。

 

治療を長引かせないために注意すべきこと

どんなに術者の技術が優れていても、患者様の協力なしでは歯列矯正を成功に導くことはできません。

 

これは治療期間に関しても同じで、治療を少しでも早く終わらせるために治療中は以下の点にご協力いただくようお願いいたします。

 

予約した日を守り、予定通り通院する

 

一般的な歯科治療と比べ歯列矯正の通院頻度は少ない一方で、1~2か月ほど間が空いてしまうため次回の予約を忘れてしまうことも少なくありません。予定した日に装置や器具の調整が行えないと、歯の動くスピードも遅くなってしまうため注意が必要です。やむをえない事情を除いて、予約日は必ず守るようにしてください。

 

歯科医の指示を守る

 

歯科医に装着するようにいわれた装置や器具は、装着時期や時間を守って必ずつけるようにしましょう。とくに、マウスピース矯正は装置の装着・交換のほとんどを患者さんの管理にゆだねられます。適切な時期に交換・装着が行われないと、予定通りの歯並びにならなかったり、治療が遅れたりするおそれがあるので注意が必要です。

 

セルフケアを徹底し、むし歯・歯周病を予防する

 

矯正治療中にむし歯や歯周病になると、トータルの治療期間が大幅に伸びてしまいます。治療中は装置によりむし歯・歯周病のリスクが高まるため、普段以上にセルフケアを徹底するよう心がけましょう。

 

まとめ

以上、【前半】【後半】の2回にわけて「矯正治療で歯が動きやすい人の特徴」についてご紹介しました。

 

歯の動くスピードや治療期間は個々のお口の状態や体質、習慣のほかに、患者様自身の治療への取り組み方によっても大きく変わってきます。治療でわからないこと・不安なことなどありましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。

「歯列矯正」で歯が動きやすいのはどんな人【前編】

2023年05月30日

こんにちは。スウェーデン矯正歯科です。

 

歯列矯正に関しては、他の歯科治療と比べて「治療期間が長い」という点がマイナス要素によく挙げられます。ある程度時間がかかってしまうのは仕方がないとはいえ、「できるなら早く終わらせたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。

 

一方で、歯列矯正の治療期間は個人差も大きく、予定よりも早く終わるケースもあれば、長引いてしまうケースもあります。そこで今回は前編・後編の矯正治療で歯が動きやすい人の特徴や治療が長引いてしまう原因、治療を早く終わらせるためのポイントをご紹介していきたいと思います。

 

前編は以下の2点についての解説です。

 

・歯列矯正の平均的な治療期間

・歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴

 

歯列矯正の平均でどのくらい時間がかかる?

・治療別でみる歯列矯正の期間

 

歯列矯正には、前歯を中心に歯並びの一部分だけを治す「部分矯正」と、歯並び全体を治す「全体矯正」の大きく2通りの治療法があります。両者の治療期間を比較すると、部分矯正が平均5か月~1年程度であるのに対し、全体矯正は平均1~3年と期間は長くなります。

 

次に装置による違いですが、基本的にどの装置を選んでも治療期間にそれほど大きな開きはありません。ただ、通院頻度を比較した場合、ワイヤー矯正は1か月に1回の通院が必要なのに対し、マウスピース矯正は1~2か月に1回と頻度は少なくすみます。

 

・歯が動くスピード

 

歯列矯正では、装置を使って歯に適度な力をかけ歯を動かしていきます。その動くスピードは1か月でおよそ0.3~0.5㎜。仮に1か月に0.5㎜ほど動くとすると、1年で歯が動く距離は6㎜程度となります。

 

「歯にかける力をもっと強くしたら、もっとスピードが速くなるのでは?」と思われがちですが、歯にかける力と歯の動くスピードは必ずしも比例しません。歯列矯正はやたらむやみに力をかけるよりも、その歯にとって最適な力をかけてあげるほうが、歯がスムーズに動いてトータルの治療期間も短くなります。また、必要以上の力をかけてしまうと、治療中に歯ぐきが下がったり、歯がグラグラして抜け落ちてしまったりするトラブルにもつながるため、力加減には細心の注意が必要です。

 

歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴

歯列矯正にかかる期間は最初の歯並びの状態にくわえ、年齢や体質、お口の健康状態によっても左右します。

ここでは、一般的に歯列矯正で歯が動きやすい人・治療が早く終わる人の特徴を解説していきましょう。

 

歯並びや噛み合わせの症状が軽い

 

歯列矯正は歯を動かす本数や移動距離が少ないほど、治療期間は短くなります。例えば、同じ「叢生(そうせい)」といわれる凸凹の多い歯並びでも、歯のズレや重なりが少ない軽度のものは歯の移動距離も短くなるので、比較的早く治療が終わるでしょう。

反対に、歯を動かすのに抜歯が必要なケースの場合、歯の移動距離が長くなるほか、動かす本数も多くなるため治療期間は長くかかってしまいます。

 

年齢が若い(成長期の子ども)

 

歯列矯正は年齢が若い人ほど歯が動くスピードも速い傾向があります。とくに成長期の子どもは顎の骨がまだ軟らかいため、わずかな力でも歯が動きやすいのが特徴です。

 

歯の周囲の新陳代謝が活発

 

歯列矯正は歯ぐきや骨の新陳代謝を利用して歯を動かすため、この新陳代謝が活発なほど歯も動きやすい傾向があります。

歯に力が加わると、動かしたい方向の骨が溶けて歯が移動し、反対側の空いたスペースに新しい骨が作られます。歯列矯正はこの「骨が溶ける」「新しい骨ができる」を繰り返しながら、歯を理想的な位置へ移動していくわけです。新陳代謝が高い方は骨の吸収・新生のスピードが速いため、結果的に歯が動くスピードも速くなります。

 

お口の健康管理やセルフケアがしっかりできている

 

普段からセルフケアを徹底し、お口の健康が維持できている人は歯列矯正以外の治療(むし歯治療・歯周病治療)が必要でない分、トータルの治療期間は短くなります。治療を早く終わらせるためには、歯並び以外にお口のトラブルがないことも重要です。

 

歯科医の指示をきちんと守れる

 

歯列矯正では、マウスピースや顎間ゴムなど患者さん自身に装着をゆだねられる装置も多くあります。これらの装置を歯科医の指示通りきちんと装着できる人は治療もスムーズに進みやすく、それが結果的に治療期間の短縮につながります。

前編では歯列矯正にかかる期間や歯が動きやすい人の特徴などを解説しました。次回の後編では、「歯列矯正に時間がかかってしまう原因」や「治療を早く終わらせるためのポイント」などをご紹介していきます。

矯正治療中の調整について

2023年05月25日

こんにちは、歯科衛生士の本田です。

 

今日は、矯正治療中の調整についてのお話をします。

 

 

 

 

矯正治療が始まると約4~6週に一度、調整をするために来院していただくことが原則です。

 

ワイヤーを交換したり、器具にかかっているゴムを交換するためです。

歯を動かすために掛けている、パワーチェーンと呼ばれるゴムは、4週間ほど経つと伸びてしまい、矯正の力が弱くなってしまいます。

 

 

 

 

また、顎間ゴムを使用している場合に来院期間が開きすぎると、必要以上に歯が動いているのにも関わらず気が付かず、リカバリーに時間がかかり、治療が停滞してしまう場合があります。

 

 

そのため、転勤や進学などで遠方に引っ越される場合でも、定期的な来院が望ましいです。

 

かみしめ

2023年05月9日

こんにちは。

スウェーデン矯正歯科、歯科衛生士の矢作です。

 

新学期が始まり、新しい環境にもそろそろ慣れてくる頃ではないでしょうか?♩

忙しかったり環境が変わると無意識のうちにストレスがかかり、その影響でぐっと食いしばりやかみしめをしてしまうことがあります。

 

 

日中にかみしめがある方は、常に上下の歯を接触させているため、咬む筋肉が常に緊張した状態となり長い時間続いた後にはお顔やお口周りがとても疲労してしまいます。歯もロックされた状態になるので矯正治療されている方は歯の動きがゆっくりになることもあります。

 

特にお勉強中・お仕事中・パソコン作業・運転中・激しい運動などの場面で上下の歯をかみ合わせてしまう癖が、日中のかみしめです。

 

通常、咬む筋肉やお口を開ける筋肉が活動していない状態であれば、上下の歯にわずかな隙間ができます。

舌は歯に触らず上顎に押し付けていただくと、上下の歯が少し離れた状態になります。そして唇はリラックスして閉じているのがいい状態です。

 

かみ合わせていることに気づいたら、舌の位置を確認していただき、正しい位置に置いてみてください。

深呼吸をして肩の力を抜いてリラックスしていただくのもオススメです^^

 

ぜひ日常生活で意識してみてくださいね^^

治療計画

2023年04月24日

こんにちは、歯科衛生士の本田です。

 

 

当院の治療計画についてです。

治療計画を決定する際に、いくつかの基準があります。

 

 

①難易度

②治療期間の長短

③叢生(歯のデコボコ)の程度

④治療上必要な抜歯の有無

 

 

 

難易度の基準は、IOTN(Index of Orthodontic Treatment Need)を参考にしていて、患者様にどれくらい歯科矯正が必要かを、矯正医の経験を踏まえて、5段階に振り分けます。

 

治療期間は、叢生(歯のデコボコ)・出っ歯や受け口の程度によって異なります。叢生(歯のデコボコ)が強い方や、抜歯をされた方は、歯を動かす距離が多くなり、その分、難易度が上がり、期間も長くなるので、治療費に反映されます。

 

 

 

これらを総合的に判断し、使用する器具の基本料金に加算して、最終的な金額が決まります。

 

 

 

 

実際に治療を開始すると、予定よりも治療期間が長くなる方がいらっしゃいます。

 

歯の動くスピードは一人ひとり違うため、歯がゆっくり動く方は治療が長くなることがあります。

 

その他に、患者様の協力度によっても変わります。顎間ゴムなどの使用時間が短い場合や、舌で歯を押す癖がある方は、歯の動くスピードが遅くなります。

 

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私達にお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

電話03-3535-8711

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  • web予約

住所〒104-0061
東京都中央区銀座1-5-14 銀座コスミオンビル2F (並木通り沿い)

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